【ジャンプ】レジェンド葛西紀明が採点ルール変更で重要なテレマーク解説 26日から国内2連戦

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2024年10月25日 20:45  日刊スポーツ

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理想のテレマークを見せる葛西(撮影・保坂果那)

ノルディックスキー・ジャンプのUHB杯とNHK杯が、26、27日に札幌市大倉山ジャンプ競技場(ヒルサイズ=HS137メートル)で行われる。25日は公式練習が行われた。今季から、着地姿勢の「テレマーク」にまつわる採点ルールが変更された。強風のため、この日の練習を棄権したレジェンド葛西紀明(52=土屋ホーム)が、重要度が増した「テレマーク」を独自の視点で解説。本格シーズン前最後の国内2連戦へ意気込んだ。


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国内2連戦へ「表彰台に乗るしかない」と燃える葛西は、ベテランらしく冷静に、今季の採点ルール変更を受け止めた。


昨季まで、飛型審判員1人あたり最大2点までの減点だったテレマークの比重が、最大3点減点と大きくなった。葛西は「トップに行けば行くほど(テレマークが)重要になってくる」と考える。両足を肩幅ほどに広げ、前後に大きく開く理想の着地姿勢を見せながら、「ちょっと狭いなって見られたら、今まで0・5点引かれていたのが、1点とか1・5点とか引かれちゃう」と、マイナスが大きくなると警戒する。


また飛型審判員が採点する角度が、大きく影響してくるという。ジャッジタワー(審判塔)は着地点の真横ではなく、斜め後ろ上方に設置されている。「世界を見ると8割が(ジャンパーから見て)左側にジャッジタワーがある」ため、右足を前に出して着地する葛西のスタイルは、審判員には前後の広さがわかりづらい。ルール変更に伴い「足、変えるか」と、両足どちらでも対応できるようにすることも考えたが、「左膝は(古傷の)爆弾を持っているから、痛くて崩れちゃう」と断念した。


ただ一方で、右側にジャッジタワーがある大倉山は「点数が出る」と感じる舞台。前週20日に行われた全日本選手権(長野)でも、右側にジャッジタワーがある得意なラージヒルで4位。本格シーズン前最後の国内2連戦は、テレマークをばっちり決めて表彰台を狙う。【保坂果那】

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