三度目の正直で「iPhone 16 Pro」を入手 Appleではなく「auで購入」を決めた理由

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2024年10月26日 13:21  ITmedia Mobile

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申し込みから3日で届いたiPhone 16 Pro

 iPhoneは、ここ数年は発売月の9月に入手していたが、2024年は10月21日に入手とやや出遅れてしまった。9月13日の予約開始直後に予約したものの、諸般の事情でキャンセルし、購入先を変更することになった。その経緯をまとめたい。


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●1年後に返却ならドコモが最安と判断 しかし「いつでもカエドキプログラム」の落とし穴にはまる


 今回、購入を考えていたのは「iPhone 16 Pro」の256GBモデル。iPhone 15 Proでも256GBモデルを使用しており、順当なアップデートとなる。MNPをするつもりはないので、機種変更か、回線契約なしの単体購入を想定していた。


 9月13日の予約開始直後には、ドコモで予約をした。ドコモの場合、「いつでもカエドキプログラム+」を適用して1年後に返却すると、最も安いからだ。筆者はドコモ回線を契約しているので機種変更扱いになるが、iPhone 16 Pro(256GB)については機種変更での割引はない。


 ドコモでiPhone 16 Pro(256GB)を購入して、いつでもカエドキプログラム+の早期利用特典を適用して12カ月目に返却した場合、負担額は7万3755円(税込み、以下同)になる(smartあんしん補償13カ月分込み)。同じく1年後返却で安価に使えるプログラムはソフトバンクも提供している。「新トクするサポート(プレミアム)」を適用して13カ月目に返却すると、実質負担額は9万8390円(あんしん保証パックサービス13カ月分込み)。MNPだとオンラインショップ割が適用されるが、MNPは考えていないので、ドコモの方が2万円以上安い。


 auと楽天モバイルは1年後返却前提ではないが、購入プログラムを使って1年後に返却して残債を支払うと、9万円台〜10万円超えになってしまう。


 予約開始の9月13日21時から1時間と少し遅れて22時16分にドコモで予約をしたところ、発売日には間に合わず、入荷の連絡が来たのが9月25日だった。しかしここでトラブルが発生。いつでもカエドキプログラムに申し込んで購入の手続きをしようとしたところ、「分割支払金残額があるため、一括のお支払いになります」とのメッセージが出て先に進めない。それもそのはず、筆者は「iPhone 14 Pro」と「iPhone 15 Pro」をドコモで購入しており、分割で支払っているのでまだ割賦が残っていた。


 ドコモの場合、分割払いは1契約あたり合計で4契約(対象機種は2契約、付属品のみは2契約)までに限られる。つまりスマートフォンは2契約までしか同時には分割払いができない。そこで、2年前に分割払いで購入したiPhone 14 Proを返却することにした。これにより残債の支払いが免除され、完済扱いになるはず。


 My docomoからいつでもカエドキプログラムに申し込んで、iPhone 14 Proの返却手続きをした。しかし、再びiPhone 16 Proの購入を申し込もうとしたところ、やはり分割で購入できない旨のメッセージが出て先に進めない。サポートに問い合わせたところ、「支払いが24回目になると再分割され、返送キットで端末を返却し、ドコモ側で確認が取れないと、完済にならない」とのことだった。


 いまひとつ釈然としなかったが、返送キットが届くまでには申し込んでから1週間〜10日ほどかかる。一方、商品入荷の連絡から4日以内に購入しないとキャンセル扱いになるので、これではiPhone 16 Proが購入できない。ただ、サポートの案内は誤りであることが判明。後ほどドコモ広報に確認したところ、「プログラムの利用申し込みをした時点で、利用申込月の翌月以降の分割支払金の支払いが不要になる」とのこと。


 今回、iPhone 16 Proを分割で購入できなかったのは、当月分の支払いが残っていたため。この支払いは翌月の定期請求で支払えるが、ドコモショップ/dgardenで一括精算すれば当月内に完済できる。筆者はここを見落としていたため、完済扱いになっていなかったというわけだ。


●2年後返却ならauが最安か 11月末までのキャンペーンに注目


 ドコモのiPhone 16 Proは既にキャンセル扱いになってしまったので、再度申し込みが必要だが、ここで改めて考えてみることにした。「1年後ではなく2年後の返却だと、どこで買うのが最も安いのか?」


 2年前に購入したiPhone 14 Proは、1年前にiPhone 15 Proに乗り換えたタイミングで妻に譲った。iPhone 14 Proはあと2年くらい使えるだろうし、iPhone 16 Proは1年後返却でいいかなと思っていたが、今後も毎年iPhoneを買い換えるなら、1年ごとに自分のお下がりiPhoneを妻に渡し、購入から2年後に返却すればいい。ちなみにiPhone 13 Proは破損して使えず、iPhone 12シリーズは購入していなかったので、こうした使用サイクルを考えるのは今回が初めて。


 ドコモの場合、いつでもカエドキプログラムを適用して23カ月目に返却すると、iPhone 16 Pro(256GB)の負担額は9万750円。auの場合、筆者は回線契約がないので、2年間の実質負担額は、スマホトクするプログラムに申し込んだ場合の残価(24回目の支払い額)を一括価格から引いた金額になる。auのiPhone 16 Pro(256GB)の一括価格は21万4700円で、ここから残価の12万4080円を引くと9万620円。130円の差ではあるが、auの方が安い。


 ソフトバンクと楽天モバイルは、24回分の支払額を算出すればいいが、ソフトバンクは10万9080円、楽天モバイルは10万2888円なので選択肢から外れる。


 なお、4キャリアが提供している購入プログラムは、回線契約がなくても利用できる。回線契約と連動した割引は付かないが、一括価格から購入プログラムの残価を引くだけなので、実質負担額は算出しやすい。


 もう1つの選択肢として、Apple Storeで購入し、2年後に売却するというのもあるが、これは判断が難しい。というのも、2年後の買い取り価格は現時点では分からないし、買い取り価格はキャンペーンなどによって変動することも多く予想しづらいからだ。そこで、できるだけ実態に即した買い取り価格と負担額を予想してみた。


 iPhone 16 Proの2年前に発売された同ランクの機種、iPhone 14 Pro(256GB)の買い取り価格を調べ、2022年9月時点の価格から“残価率”を割り出し、これにiPhone 16 ProのApple Storeでの価格を掛けると、2年後の想定残価が出る。この残価をApple Storeでの価格から引くと、2年後の想定負担額が分かる。


 iPhone 14 Pro(256GB)の買い取り価格を、複数の中古業者のサイトで検索したところ、8万円台前半〜9万円台半ばだった。イオシスの「使用感はあるが目立つ傷はない」条件で8万6000円だったので、この価格を基準にしたい。ソフマップやゲオではiPhoneの買い取り増額キャンペーンを実施しているが、2年後も同じキャンペーンを実施しているとは限らないので、今回は加味していない。


 iPhone 14 Pro(256GB)の発売当時の価格は17万9800円なので、8万6000円で買い取ってもらえる場合の残価率は約48%(47.8309%)。これにiPhone 16 Pro(256GB)の価格17万4800円を掛けると8万3608円になり、17万4800円から8万3608円を引くと9万1192円。この金額が、Apple Storeで購入した場合の想定負担額となる。


 2年間の負担額は、ドコモの9万750円、auの9万620円と比べると、Appleの方が若干高い。8万3608円を四捨五入して8万4000円としても実質9万800円となり、Appleの方が小差だが高い。auの9万620円を下回るには、8万4181円以上で買い取ってもらう必要がある。iPhone 16 ProのリセールバリューがiPhone 14 Proより下がるとは考えにくいのであっさり超えそうだが、ドコモとauはあらかじめ残価が決まっているので、端末がよほど破損していない限り、もとの残価のまま買い取ってもらえる安心感がある。


 ドコモとauは130円差なので、正直どちらでもよかったが、ドコモはiPhone 15 Proの割賦が残っているのと、auの“機種のみ購入”を体験してみたかったので、auで買うことにした。


 なお、auの「残価12万4080円」は、2024年11月末までに購入した場合。auでは2024年11月末までにiPhone 16シリーズを購入すると、スマホトクするプログラムの残価を2万10円増額するキャンペーンを実施している。12月以降に購入すると負担額が2万10円高くなり、ドコモの方が安くなるため、注意したい。


●au Online Shopで「機種のみ購入」にチャレンジするも、まさかの失態


 auのiPhone 16 Pro製品ページで「オンラインショップで機種のみ購入の予約」にアクセスすると、手続きを進められる。手続きをした10月11日時点では在庫はなく、予約をする形になる。au Online Shopでの入荷目安を見ると、選択したデザートチタニウムは11月上旬以降になっていた。1カ月以上も後なのでテンションが下がったが、気長に待つことにした。


 申し込みが完了した後の翌週は忙しく、(プライベートの)メールはあまりチェックできていなかった。そして金曜日の10月18日に、何げなくメールを見たら、au Online Shopから「予約キャンセルのご連絡」という衝撃のメールが届いていた。期間内に本申し込みの確認ができなかったため、予約を取り消したという内容だった。


 「あ…ありのまま、今起こったことを話すぜ! 『おれはiPhone 16 Proを予約したと思ったら、いつのまにかキャンセルされていた』な…何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をされたのかわからなかった…」と思わずつぶやかずにはいられなかった。


 メールをさかのぼって見ると、何と、10月14日に入荷のお知らせが届いており、その2日後の16日にリマインドのメールも届いていた。ドコモと同じく、入荷メールが届いてから4日以内に購入の手続きをしないと、キャンセル扱いになる。筆者は14日と16日のメールを両方とも見逃していた。見えざる敵の催眠術や超スピードにやられたわけでもなく、単なる凡ミスだった。やれやれだぜ……。


 au Online Shopからの連絡用に設定したプライベートのメールは、あまり積極的に使ってはおらず(大半がメルマガ)、しかも入荷は11月上旬以降だったので、まさか申し込み翌週に入荷の連絡が来るとは思わなかった。メールは見つからなかったが、マヌケは見つかったようだ。


 気を取り直して、再度auで同じ機種の予約をしようとしたところ、10月18日時点でiPhone 16 Pro(256GB)は「在庫あり」のステータスになっていた。1週間前は「予約受付中」だったが、在庫が復活したようだ。そこで再度、購入の申し込みをしたところ、すぐに発送手続きに入り、21日に到着した。iPhoneの予約が2度もキャンセルされる事態になったが、三度目の正直でようやく手に入れることができた。


 キャリアのオンラインストアでの端末のみ購入は初めてだったが、筆者はもともとau IDを持っていたので、ログイン自体はそのIDで行い、あとは本人確認書類のアップロードと、支払い情報を入力するのみ。手続き自体は至ってスムーズに済んだ。


 iPhone 16 Proが到着後、自分のiPhone 15 Proから新しいiPhone 16 Proにデータを移し、iPhone 15 Proの初期化した後、妻のiPhone 14 Proからデータを移した。最後に、iPhone 14 Proを初期化してドコモに返却すればミッション完了だ。


 新しいiPhoneを購入する場合、「何年使うのか」「回線あり/なしで買うのか」を決めた上で、Apple Storeで購入した場合の想定残価率から想定負担額を算出し、キャリアの実質負担額と比較して考えるといいだろう。



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