【全日本大学女子駅伝】不破聖衣来「年々、走りが思うようにいかず…」2年ぶりの駅伝に充実感

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2024年10月27日 17:40  日刊スポーツ

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タスキを受け取り走り出す拓大の不破聖衣来(撮影・飯岡大暉)

<全日本大学女子駅伝>◇27日◇弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)発着(6区間38・0キロ)



陸上女子1万メートルで日本歴代3位の自己記録(30分45秒21)を保持する不破聖衣来(21=拓大)が、2年ぶりの駅伝に出場した。エース区間の5区を走り、30分21秒を記録した。


「いい流れでタスキをみんながつないできてくれた」と、首位の立命館大と1分55秒差の4位でスタートを切った。しかし、5位に順位を落として最終6区へ。「エースとして5区を任されたけど、役割を果たすことができなかった。結果的に順位も落として、流れも止めてしまうような形になった。悔しい」と唇をかんだ。


一度は抜かれた名城大を終盤のスパートで抜き返し、意地を見せた。「9.2キロ走りながら、本当に申し訳ない思いがずっとあって。最後は見えてる1人でもいいから抜き返そうと。1つでも前で最後終わりたかったので、抜かそうと思って走った」と振り返った。


3年前も1年生ながら5区に出場。6人抜きの快走で、28分00秒の区間新記録を樹立した。「1年目の全日本で、個人もチームもすごく良い走りをすることができた」。2年時も29分39秒で区間賞を受賞した。


しかし、以降はケガに悩まされた。1年半ほど実戦から遠ざかり、昨年は欠場。「年々、走りが思うようにいかないことが多くなった。去年は1年間駅伝にも試合にも出ることができなくて。みんなの走りを見て、勇気とか感動をもらった。2年間走れなかった期間で、駅伝に出たいっていう思いは年々増していた」と思いを募らせていた。


最終学年で復活し、しっかりと走りを見せた「今回は出ることができて、そこはほんとにうれしくて。走ってる間もひっきりなしに応援が聞こえてきて、駅伝の素晴らしさを感じた」と笑顔を見せた。


ただ、やり残したこともある。「今回の大会を経て、自分の実力不足をすごい痛感することになった本当にイチからやり直す気持ちで頑張りたい」。


12月30日には富士山女子駅伝を控える。「富士山が本当の意味で大学ラスト駅伝。そこでは今回の悔しさを今度こそ果たしたい」と力強く誓った。【飯岡大暉】

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