【フィギュア】吉岡詩果23位 膝の痛みに負けず最後まで滑走「どんな形になっても最後まで」

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2024年10月27日 18:14  日刊スポーツ

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東日本選手権のフリーを終え、笑顔を見せる吉岡(撮影・勝部晃多)

<フィギュアスケート:東日本選手権>◇27日◇青森・テクノルアイスパーク八戸◇女子フリー



膝の負傷を抱える吉岡詩果(21=アクアリンクちばSC)は、23位だった。


ルッツを降りた後の2本目のジャンプで転倒。ケガが悪化し、数秒間滑走できない時間が続いたが、会場の温かな拍手を後押しに最後まで演じきった。「どんな形になっても、最後まで滑りきること、スケートを楽しむことは忘れないで演技をしようと思っていました」。リンクを降りた後は自力では歩行できない状態だったが、痛みに負けず、氷上では最後まで笑顔を絶やさなかった。


9月の関東選手権で5連覇を果たしたが、8月から膝の痛みを感じながら練習していたという。「ずっと痛い状態でやっていて、東(日本選手権)までは何とかもってほしいと思っていたけど…」と肩を落とした。今季限りでの引退を表明しており、慣れ親しんだ東日本選手権の舞台もこれがラスト。「こんなことになるはずじゃなかったという気持ちと、最後まで滑りきることができてよかったという気持ちがある」と言葉を紡いだ。


18年ジュニアグランプリ(GP)シリーズ第2戦オーストリア大会で3位に入った実力者。年末の全日本選手権への出場はかなわなかったが、前を向いて早期の復帰を目指す。「(残る大会に)出られるかは分からないけど、出られたら悔いなく終われるようにしたい」。残りのスケート人生も、笑顔で全うする。【勝部晃多】

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