サキに勧められた男性アイドルグループに、私はすぐにハマりました。けれど私は舞い上がっていたのかもしれません。推しができた興奮をそのままユイトに伝えてしまったのです。そして異変が起きたことに、私はすぐに気付くことができませんでした。
私は2年前、新居に引越してきたときのことを思い出しました。結婚生活へのプレッシャーがあったのか、明らかに様子がおかしかったユイト。その後は2人で平和に過ごしてきたと思っていたのに……。小さな違和感が大きな不安に変わります。
普段は穏やかな性格のユイト。「いなくなりたい」だなんて、よほどのことです。私が突然男性アイドルのライブに行きたいと言ったことが、そんなにもショックだったのでしょうか……? いや、それだけではないような気もします。
過去のことを話したがらないユイトは、心のなかになにか重たいものを抱えているのかもしれません。育った環境がハードなものだったのだろうというのは、なんとなく私も感じています。私は震えはじめたユイトの身体を、ただただ必死で後ろから抱きしめることしかできませんでした。
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原案・ママスタコミュニティ 脚本・もえこ 作画・金のヒヨコ 編集・井伊テレ子