有馬記念優勝馬や最優秀2歳牝馬など活躍馬多数 日本競馬で存在感を増す“アルゼンチン血統”

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2024年10月28日 07:30  netkeiba

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16年の菊花賞を制したサトノダイヤモンド(16年10月撮影、ユーザー提供:アイガモさん)
 今週はアルゼンチン共和国杯だが、実は「アルゼンチン」は近年の日本競馬で重要なキーワードとなっている。というのも、母がアルゼンチン産の大物が続出しているからだ。ここでは中でも顕著な活躍を見せた馬を紹介したい。

 代表格はサトノダイヤモンドだ。16年の菊花賞と有馬記念の覇者。現在は種牡馬となっており、サトノグランツやシンリョクカを輩出している。母のマルペンサは10年の銀杯大賞、ヒルベルトレレナ大賞、クリアドレス大賞の勝ち馬。サトノダイヤモンドの他にもサトノジェネシスやリナーテを送り、孫世代からは一昨年のホープフルS覇者のドゥラエレーデが出ているので、一大牝系を築くポテンシャルを秘めている。

 続いては19年の阪神JFを制したレシステンシアだ。母マラコスタムブラダは14年のヒルベルトレレナ大賞の覇者で、これはマルペンサとの共通項。他にもグラティアスやミッキーブラックを出しているので、かなり優秀な繁殖といえる。さらにレシステンシアの前年に阪神JFを制したダノンファンタジー。母ライフフォーセールは11年のブエノスアイレス大賞、ラプラタオークスを制している。また、サトノフラッグとサトノレイナスの兄妹の母バラダセールは11年の亜1000ギニー、亜オークスの覇者。サトノフラッグは現在、母の故郷のアルゼンチンで種牡馬となっている。

 最後にペルーサを取り上げたい。アルゼンチン産の外国産馬だった母アルゼンチンスターは1戦1勝で引退。競走馬としては不完全燃焼だったが、4番仔のペルーサが10年の青葉賞を制し、同年の天皇賞(秋)で2着に健闘した。その後、不振に陥る時期もあったが、15年の札幌日経オープンを逃げ切り。JRA史上最長勝利間隔記録となる5年3か月8日ぶりの勝ち星を挙げて話題となった。

 これらの馬の活躍を受けて、アルゼンチン血統は次々に輸入されている。取り上げた馬の共通項を挙げるなら、2〜3歳時から好成績を残していることだが、この仕上がりの早さも日本の競馬に合っているのかも。いずれにしても、今後もアルゼンチン血統には要注目したい。

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