【現地取材】久保建英、後半から出場して流れを引き寄せるが...裏目に出たソシエダ指揮官の采配

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2024年10月28日 12:01  webスポルティーバ

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 10月27日(現地時間)、ラ・リーガ第11節、レアル・ソシエダ対オサスナ戦の撮影取材のため、スペイン北部のバスク州サンセバスチャンを訪れた。

 敵地でのヨーロッパリーグ、マッカビ・テルアビブ戦から中2日で迎えた今節、ソシエダの久保建英はベンチからのスタートとなった。久保はテルアビブ戦に先発し、75分までプレーしており、過密日程のなかで先発メンバーのローテーションが行なわれた。

 試合の立ち上がりを優位に進めたソシエダだったが、CKとカウンター攻撃から前半のうちに2失点を負ってしまう。するとソシエダ指揮官イマノル・アルグアシルは、後半開始から久保を投入した。

 久保は右サイドへ入ると、ファーストプレーでシュートまで持ち込み、ゴールへの強い意志を感じさせた果敢にドリブルでの突破を試みる。久保にボールが回るたびに、スタンドからは祈るような「KUBO」という掛け声があがった。

 久保の投入により流れは完全にソシエダのものとなったが、あと一歩ゴールに結びつけることができずにいた。

 すると指揮官は、70分、3枚同時に交代を行ない、それとともに久保のポジションを右から左サイドへ変更する。だが、指揮官の決断が裏目に出てしまい、ソシエダは失速。

 最終盤には、おそらく久保自らの意思で右サイドにポジションを戻したが、時すでに遅く、0−2でタイムアップを迎えた。

 久保は、途中出場ながら3本のシュートを放ち、好調さを感じさせたが、ラストパスの精度をやや欠いたきらいも。チームは今季5敗目を喫し、順位を12位に落としている。

 週2試合の厳しい日程が続くのは確かだが、次戦(10月31日)は国王杯序盤のカードで、格下が相手となる。大幅な選手のローテーション起用も想定されるだけに、今節は久保を先発起用することもできたのではないか。

 さらに、久保の投入でつかんだ流れを、ポジションの変更で止めてしまうなど、アルグアシル監督の采配にも批判は集まりそうだ。

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