ミーハー視点で乗るランクル250 - 絶対に欲しい3つの条件は満たしている?

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2024年10月30日 12:11  マイナビニュース

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画像提供:マイナビニュース
今もっとも気になるクルマのひとつ、トヨタ自動車「ランドクルーザー250」。とにかく入手困難にもほどがあるので、「めちゃカッコいいけど、まぁ自分には縁がないだろう」と割り切っていたのだが、なんと先日、ひょんなことから長距離ドライブさせてもらえることに。えっ、ちょっと待って、心の準備が……。



愛車のジープ「ラングラー」はちょうど車検の時期。別のクルマに乗り換えるかどうかを検討している身からすれば、渡りに船だ。だからといって、購入する権利まで付いてきたわけではないが、まずは体験してみることが大事でしょう! ということで、実際に試乗してみた感想をお届けしたい。


モータージャーナリストでも何でもないので、ぶっちゃけ、ランクル250の性能面についてはよくわかっていない。とりあえずエンジンは前身「プラド」から変わっておらず、性能で比較したら「ランドクルーザー300」のほうが割安感があるという話なんかも耳にはしているが、基本的には「やっぱ新型ランクルって超カッコいいよね」「買えるなら買ってみたいものだ」程度の認識に留まっているミーハーの身分である。



もちろん、ガチで購入するとなれば性能やコスパについても真剣に勉強したいと思うが、現時点で何より重要なのは「カッコいいエクステリア」「テンションが上がるインテリア」「乗っていて気持ちいいと思える快適性」の3つ。「その他のことはあとで考えればいいっしょ!」というのが正直なところだ。

第1条件:カッコいいエクステリア



まず、「カッコいいエクステリア」についてだが……


満場一致で1,000点です。心のなかに潜む“全俺”が「カッコいい!」と喝采を送っている。


いや、マジでカッコよすぎないか、ランクル250……。なんかこう、圧倒される感じ。そう、圧倒されるこの感じ、ラングラーに通ずるものがあるのかも。ランクル300やプラドより角ばって、ゴツっとした感じがちょっとラングラーと重なるところがあるんだと思う。いや〜、いいなマジで……。


最近、街でランクル250をチラホラ見かけるようになったが、こうまじまじ見てみるのは初めてだから発見が多い。例えばこの顔つきも……


……うん、超好み。300(GRスポーツではないほう)やプラドと比べてメカメカしく、よりオフローダーっぽい感じがする。このへんは好みの問題だが、個人的には250のほうがフェチのド真ん中を射抜くデザインだと感じている。


第2条件:テンションが上がるインテリア



さて、インテリアのほうも見てみよう。


やだっ、なにこのメカニカルな感じ……超そそられるんですけど。


質実剛健さとハイテクさを併せ持つこのインパネ周り。モニターは12.3インチだそうだが、大画面で解像度も高く、視認性はかなりよさそうだ。驚くべきことに、最新ニュースまで見られてしまう。ほうほう、実質賃金が3カ月ぶりにマイナスか〜。


ちょっと小ぶりなハンドルも握り心地はたくましい。シフトレバーからセンターコンソール部分までが高めに設定されているので、もしかしたら圧迫感を感じるんじゃないかと思ったが、実際に運転席に座ってみるとかなり広々しており、むしろ開放感さえ感じられる。


えっ! マジか。USB Type-Cだけでなく、HDMIの差し込み口まで設置されているんですけど〜! これって「Fire TV Stick」で映画を見たり、「Nintendo Switch」でゲームできたりするってこと? もしそうだとしたらヤバい。絶対に使いたい。クルマの中で友達とゲームなんてめっちゃ男心がくすぐられる。いや〜、スゴい時代だ……。


シートにはなんと、空気を吸い込んでヒンヤリ感をもたらしてくれる「シートベンチレーション機能」もついていた。シートが温かくなるパターンは浸透しているけど、もはや冷たくもなっちゃうのかよ……。「一年の半分は夏」みたいな国と化した日本でこれは超ありがたい。


「パノラミックビューモニター機能」もかなり役立ちそうだ。フロント、サイド、バックカメラの映像を合成し、モニター上に車体や周囲の状況を全方位的に表示してくれる機能のことで、主に駐車場や車庫などで役立つと思われる。

ランクル250は全長4,925mm、全幅1,940〜1,980mm、全高1,925〜1,935mmとプラドより一回りデカくなっており、取り回しには若干苦労しそうだが、こういった便利機能を駆使することでだいぶカバーできるだろう。


屋根はサンルーフ仕様。あいにくの雨でガラス部分まで全開にはできないが、後部だけ“ちょい開け”できるようにもなっているので、雨天でもちょっとした換気くらいはできそうだ。


後部座席も広々している。もちろん、シートはリクライニング機能つきである。


まさか後部座席にまで「シートベンチレーション」がついているとは……。至れり尽くせりにも程があるだろ。


ラゲッジスペースもすごく広々している。サーフィンやスノーボードなど、ほとんどのアクティビティに対応してくれるだろう。


後部座席を倒すとさらに広大な空間が広がる。寝台列車2席分はあるんじゃない? 大人2人でも快適に車中泊できそうだし、なんなら小さいバイクくらいなら積めそうな気もする。


さすがに3列目シートはそうでもないでしょ……と思いきや、ここでも嬉しい誤算が。「3列目があっても使う機会なんてそうそうないよね」「最後部に座るとすごく窮屈そうだよね」と考えている人も多いかもしれないが、ランクル250の3列目シートは……。


結構しっかりとゆとりがある。割と真面目に、普通サイズのクルマの2列目くらいの余裕はあると思う。大人7人はともかく、6人くらいで乗るぶんには本当に圧迫感もなく全員が快適に過ごせるハズ。



ということで、2つめの重要ポイントである「テンションが上がるインテリア」も余裕でクリア。

第3条件:乗っていて気持ちいいと思える快適性



ここまでだいぶ長くなってしまったが、そろそろ実際にドライブしてみよう。


ドアを閉めたときの音や重厚感はまずまず。縦長のサイドミラーの視認性は高く、デザイン的にもイカツくて素敵。


初めて乗るクルマだし、横付けや駐車も心配だったが、これも前述の「パノラミックビューモニター機能」が難なく解決してくれた。このあと、横浜〜東京間を走ることになるが、車体の大きさに関しては最後の最後まで苦に感じることはなかった。よほど狭い住宅街などを走らない限り、このデカさがネックになることはなさそうだ。


走り心地も期待以上! ディーゼルエンジン特有の音や振動のようなものはあるが、あくまで低騒音、低振動の範囲内。むしろ静粛性は非常に高く、外からの雑音などはほとんどブロックしてくれているように思う。車高も高く、見晴らしがよくて気持ちいい〜!


加速の良し悪しやトルク周りについてジャッジできる知識は持ち合わせていないが、高速道路に乗ってみた感じも違和感などはなく、むしろ「スポーツモード」で走ればガンガン加速していった印象だ。



走行モードは他に「ノーマル」「エコ」と選べるが、市街地を40km/h前後で走るなら「エコ」でも十分だろう。ということで、最後の条件である「乗っていて気持ちいいと思える快適性」もまったく問題なし。


文句の付け所がないランクル250だが、強いて言えば「人気すぎて買いたくても買えない」「盗難リスクが高い」といった難点は付きまとう。この2点さえクリアできれば、ランクル250以上に乗りたいクルマはなかなか見つからないんじゃないか。本気でそう思えるクオリティだった。



中古でいくらなんだろうと思って調べてみたところ、なんと全体的に定価より約300〜400万円ほど高くなっているではないか。おっ、おのれ、転売ヤー……。



猿川佑 さるかわゆう この著者の記事一覧はこちら(猿川佑)

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