「『東映』のザッパーンを、手作りしました!」
こんなポストをされたのはKIYASU/キヤス『映画の遊び方』(@kiyasu)さん。投稿された写真には、誰もが見たことのある「あの」風景と「あの文字」が写っています。日本の映画での懐かしい一幕ですね。
KIYASUさんはこのシーンを手作りして撮影したといいます。
「たしかに!!」
「貴殿は天才ですね!」
「公式でアクスタ出そう」
「あとは映画館のスクリーンに投影するだけですね」
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投稿には、絶賛のコメントが多数寄せられました。ポストをされたKIYASUさんにお話を聞きました。
ーーこれを作ろうと思ったきっかけは?
「私は、日本・世界にかかわらず、普段映画のロケ地へ赴くことが多いのですが、SNSで発信するときに、引用を使わずに「直感的に」発信するのが難しいという課題がありました。そのため、ロケ地に、Blu-rayのパッケージを持ち込むこともありました。ただ、今回の「東映のロゴ」を魅力的に伝える方法は、もっと他にないだろうか、と考えたときに、今回のアイデアを思いつき、実行に移しました」
ーーいつ、どのあたりで撮影されたのでしょう?
「今年の9月に撮影しました。過去にもこのロケ地は訪れていたのですが、そのSNS投稿が好評だったこともあり、久しぶりに再訪しました。場所は、千葉県銚子市の犬吠埼です。犬吠埼灯台の足元の崖下を覗き込むと、あの岩を見ることができます。ここで、今回投稿した画像を撮影しました」
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ーーイメージどおり、撮影できたのですか?
「思ったより、あのロゴに近い映像が撮れたという『喜び』と、客観的にみて、ちょっと不思議なことをしている「笑い」もありました。ただ眺めるだけよりも、こうして、創意工夫をして『映像を地上に再現してみる』ほうが断然楽しいとも実感しました」
ーー制作にずいぶんと時間をかけたのでしょうか?
「前提として、『東映のマーク』も、灯台のふもとで、その場で描いています(笑)。その様子も撮影しました。YouTubeショートにアップしたので、よろしければ見てください。『描いてそのまま崖の岩に振り返って撮影する』のが1回4分くらい。それを3回ほど繰り返しました。ただ、それだけの時間ではありません。今回は最終的な結論として、透明の『本立て』を利用したのですが、何を使うか考えるのに、別途時間を割きました。ビニール袋とか、プラスチックの器なども考えました。20分くらいかけたでしょうか。また、制作ではありませんが、実際移動時間もかかりますし(東京駅なら片道3時間くらい)、実は有楽町の東映のビルでロゴを撮るなんてこともしていたので(笑)、実は制作時間より遥かに長い時間がかかっています」
ーー過去にもいろんな企画をされているのですね?
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「言葉からしてインパクトがある企画は『マッドマックス 怒りのデスロード』というアクション映画の『怒りのデスロードをドライブしてみた』という企画です。
アフリカのナミビアをロケ地にして、砂漠や岩山を走り抜ける人気映画です。海外でもロケ地の詳細が分からず、地元の人にヒアリングしながらロケ地を特定し、実際に車で走ってみました。世界的にも珍しい車載動画になったと思います。
ワーナーブラザーズとTSUTAYADISCUSの公式イベントでも、この話を多くのファンの前で講演させていただき、独特な冒険を楽しんでいただきました。これは今後、もうちょっと大きく発信できればと考えています」
ーー世界を旅し始めたきっかけは?
「大きなきっかけはないのですが、その世界に実際に行ってみたいという知識欲からです。映画自体は、もともと毎日たくさん観ていましたし、最初の海外旅行も『海外で映画の初日公開をみるため』でした。それが合わさって雪だるま式に、映画、アニメ、漫画、ゲーム、小説などを意識した旅をするようになりました」
ーーこれまで行かれた国の中でも印象的だった場所は?
「ロケ地の景色としてのインパクトは、インド北部ラダック地方(『きっと、うまくいく』のロケ地)や、チュニジア(『スター・ウォーズ』の砂漠のロケ地)などが挙げられます。
ただ、一番印象的というと、人とのやりとりの方が記憶に残っています。特に、ドイツを舞台にした『大脱走』のロケ地探訪です。私有地なので、詳細の場所は語らないでおきますが、その土地のおじいさんにとても親切にしていただいたのは印象に残っています。今でも感謝しています。また、おそらくロケ地として有数の感動した場所となりました」
KIYASUさんは「映画・アニメ・漫画・ゲーム・文学などをテーマに、世界を旅しながら、いろんな『遊び』をしてきました。今回の投稿など、最近、興味をもってくださる方が増えてありがたいです。今後も発信していきますので、楽しんでいただけると嬉しいです」と話してくれました。
(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・椎名 碧)