米大リーグで大谷翔平選手(30)所属のドジャースが31日、ワールドシリーズを4年ぶりに制覇した。「世界一」を目標に掲げ、努力を重ねた上での有言実行。出身の岩手県奥州市などでは歓喜と称賛が相次いだ。
同市の私設ファンクラブ代表菅野広宣さん(63)は「本当に喜びもひとしお」と感無量な様子。「地元出身の選手が世界一になった。うれしい限り」と興奮気味に語った。
経営する美容室には大谷選手グッズ300点以上が飾られ、ファンの「聖地」として知られる。この日はお客さんら20人ほどと試合を見守り、勝利の瞬間にはクラッカーを鳴らし喜びを分かち合った。
大谷選手が通った小学校がある同市水沢姉体町の菅原芳己さん(76)は9月、ドジャースの試合を現地で観戦。「アメリカでも愛されていた」と振り返る。「次は投打の二刀流で来季もチームを世界一に導いて」とエールを送った。
喜びの声は東京都内でも。岩手県のアンテナショップ「いわて銀河プラザ」(中央区)は、同県の特産品を詰めた福袋などの販売を開始した。県東京事務所の金野拓美さん(54)は「ワールドシリーズ制覇という子どもの頃からの夢がかなってよかった。自分の事のように誇らしい」と顔をほころばせた。
米大リーグ・ドジャースのワールドシリーズ制覇を記念して開催された記念セール=31日午後、東京都中央区の「いわて銀河プラザ」