天皇陛下と雅子さまは、奉迎する大きな歓声が上がるなか、10月15日、岐阜県岐阜市にある「ぎふ木遊館」を訪問された。出迎えたのは、名誉館長を務める竹下景子(71)だった。
陛下は1980年の記者会見で結婚相手の理想について質問された際、
「竹下景子なんかいいと思います」
と話されたこともあり、陛下にとって“青春のマドンナ”ともいえる存在だ。皇室担当記者は、
「天皇陛下は1986年にNHK大河ドラマ『独眼竜政宗』の収録を見学された際にお会いして以来、竹下さんとたびたび交流される機会がありました。ただ15日のお出迎えの際に、竹下さんが大笑いしていたので、“陛下が何とお声がけされたのだろう”と、宮内庁内でも話題になっていたのです」(皇室担当記者)
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なぜ“大爆笑”したのか。この前日、両陛下は「第39回国民文化祭及び第24回全国障害者芸術・文化祭」の開会式に出席されているが、竹下はこの司会も務めている。
式典のなかでは、1989年公開の映画『男はつらいよ 寅次郎心の旅路』のワンシーンが流れた。マドンナを演じる竹下がドナウ川のほとりで、「私も岐阜の生まれなの。長良川のほとりで育ったの」と寅さんに語りかける場面だ。
本誌が竹下本人に取材すると、こう明かしてくれた。
「ぎふ木遊館の館内まで歩く途中で、陛下が開会式で流れたシーンを振り返られ、『35年前でしたね』とぽつりとおっしゃったのです。私が『若かったです』と申し上げましたら、両陛下がニコッとされて。急におかしくなって、私も笑ってしまったのです。『ありがとうございます』とお礼を申し上げたのですが、その場が一気に和んだ気がします」
竹下によれば、陛下のユーモアがあふれた瞬間は、ご挨拶のときにも表れていたという。
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「私にとって雅子さまには初めて挨拶させていただく機会でしたので、『はじめまして』と申し上げたのです。すると陛下が、『あら?初めてなの?』とおっしゃって。もちろん初めてお会いすることはご存じのうえだったのでしょうけど、こうしたお心遣いで、雅子さまとも距離が近くなったように感じました」
岐阜県産の木の積み木などで遊ぶ子どもたちとも交流された両陛下。次の目的地へ向かわれる際、陛下が竹下を“理想の結婚相手”と語られたことに、雅子さまが言及されたと思われる一幕が……。
「陛下とはこれまで何度もお目にかかる機会はありましたが、そのご発言についてお話ししたことはなかったのです。でも15日のお見送りの際にお車が走り始めると、窓がスーッと開き、雅子さまが『陛下が……』と、とてもニコニコされながらお話しになったのです。
車はそのまま走っていったのですが、私はすぐに“あのことだ”と思いました。お車に乗られた際に、お二人で話題になされたのでしょうね」
陛下にとって竹下との再会は、雅子さまに青春の一コマを打ち明ける機会にもなったようだ。
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