入社する前はやりたかった仕事でも、実際には「向いていなかった……」と心が折れそうになる人は少なくないだろう。東京都の50代女性(年収600万円)は、向いていなかった仕事が「教員」だったと振り返る。
「勤務時間が長すぎる。運動部の部活や大会がつらい。生徒とのふれあいや、授業は楽しいのですが、労働環境が悪すぎて」
実際は、仕事自体が嫌だったわけではなさそうだ。働き方改革が進んでいる現在なら、続けることは出来たのだろうか。(文:林加奈)
金融営業の仕事で「市場と乖離した目標が課せられた」
かつては新卒の就職先として人気が高かった金融関係だが、「金融営業」が向いていなかったと語るのは、岡山県の20代女性(年収600万円)。
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「競合他社との合併案件が出た年ということもあって、合併相手より顧客を取るため市場と乖離した目標が課せられ、正直もうしたくないです」
タイミングも悪さも相まって、無理なノルマで疲弊してしまったようだ。
一方、大阪府の50代男性(営業/年収600万円)は「接客業」が向いていなかったという。勤務先は百貨店の子会社で、
「親会社の百貨店の繁忙期に期間限定で販売応援をしていた。1シーズン7日程度。各日フルタイム勤務」
ということは夏と冬の年に2回は1週間ていど、慣れない接客に駆り出されたのだろう。しかも
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「POS端末(編注:販売時点情報管理)や商品知識など、経験も知識もない状態で、子会社プロパーで販売経験がないのに、突如最前線へ放り込まれて、本当にイヤだった」
と、苦い思い出を振り返っていた。
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