松下洸平が主演を務める「放課後カルテ」第4話が11月2日に放送され、牧野が対峙する、生徒の“言葉にできないSOS”に「すごく難しい問題」「苦しい」といった声が上がっている。
本作は、小学校を舞台に、松下演じる口も態度もでかい小児科医・牧野が、その観察眼で児童の小さなサインを見逃さず、“言葉にできないSOS”を見抜き、未来へ向かう子どもたちの背中を押す、保健室ヒューマンドラマ。
牧野を小学校へ赴任させる小児科医局長・高崎役に田辺誠一が出演するほか、牧野が学校医として赴任した小学校で、6年2組の担任をする篠谷を森川葵、校長・緑川洋平役にアナウンサーの武田真一が出演。また、塚本高史、吉沢悠、ホラン千秋、平岡祐太、六角慎司、ソニン、田中幸太朗ら豪華キャストが脇を固めるほか、牧野と関わる子役にも注目が集まっている。第4話では、島袋寛子、和田聰宏がゲスト出演した。
※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。
2泊3日で共同生活をして、クラスメイトの知らない一面を見つけていく6年生の野外宿泊学校。同行することになり嫌そうな態度を隠そうともしない牧野(松下)に、篠谷(森川)は呆れ顔。児童たちが非日常の空間でソワソワする中、水本羽菜(小西希帆)は浮かない顔をしていた。羽菜は、ウォークラリーでルートを外れて行動しようとするヤンチャな児童・藤野一希(上田琳斗)とも、同じ班の女子とも上手く馴染めずにいた。
羽菜を悩ませているのは、7月にクラスみんなで頑張って作った七夕飾りがめちゃくちゃに壊された事件だった。「こんなことするのはお前くらいだ」と犯人だと疑われたのは一希だが、真犯人は羽菜だった。一希は羽菜が犯人だと知りながら秘密を守り続けていたが、羽菜は一希が誰かに本当のことを話してしまうのではないかと、野外学校中も気になってしまう。「こっちはお前の本性知ってるんだから」と言われた羽菜は、自分が犯人だとバレたらクラスに居場所がなくなることを恐れるあまり、一希がほかの子と話していても、自分のことを話しているのではないかと疑ってしまい、何も言われていないのに責められていると感じてしまう。ついに苦しくなった羽菜は、衝動的に一希を川に突き飛ばしてしまった…というのが第4話のストーリー。
冒頭で本来の自分の仕事ではないと不満な表情を浮かべ、木に寄りかかりながら眠る牧野の姿にSNSでは「すやすや牧野先生かわいい」「寝るなw」とツッコミが相次いでいたが、クラスメイトや一希、羽菜のシリアスなシーンでは「何を抱えてるの」「だいぶ深刻」「心配すぎる」という投稿で溢れた。
羽菜に「苦しい」と言われた一希は「つまんなくなったら楽しそうな方に逃げんだよ」と言い、羽菜と2人で救護室から逃げ出してしまうが、羽菜が途中で足をくじいてしまい、追いかけて来た牧野と共に宿泊施設に戻る。牧野が必死に追いかけるシーンにSNSでは「天狗かと思ったら牧野先生w」「追いかけるときのドン臭さww」という声が上がり、無邪気な藤野と羽菜の姿には「藤野いいやつ」「青春」という声も。
ひねった足首についている傷に気付いた牧野は「なぜやった」「何を怖がってる」と聞くと、羽菜は七夕飾りを壊したこと、藤野に見られたこと、みんなが知っているんじゃないかと怖くなったこと、本当に怖かったのは自分自身だと打ち明けた。ひねった足首だけでなく傷も隠す牧野の姿や、ずっと言えなかった本心を羽菜が話す姿にSNSでは「言える先生がいて良かった」「牧野先生に言えた」「傷隠してくれてる」と安堵の声が上がる。
牧野は羽菜がケガしたことを緊急連絡先に書いてある父親に連絡し、迎えに来てほしいと伝えたが、「タクシーで帰らせて」と電話を切られてしまう。さらに羽菜が家に戻ると母親の姿が一瞬だけ見えて消えるシーンや、羽菜が自分で髪を切る姿、母親とアイスを一緒に食べるシーンが映し出される。しかし、一転して母親のアクセサリーを壊して責められるシーンや、父親に「足が痛いから学校を休みたい」と伝えても振り返りもせず「休むか」と言われる姿が描かれ、SNSでは「やっぱり親子関係か」「家庭環境がそうさせてるのね」という投稿や「苦しい」「お母さんはどこへ?」「お母さんいないのか」「お父さんも抜け殻」「娘のSOS気づいてあげて、顔を見て、、」といった声も…。
学校を休んだ羽菜を心配する牧野と篠谷だったが、牧野は自分の仕事ではなく担任の仕事だと一線を引く。羽菜が崖の一歩手前にいるのではと心配するものの、自分よりも牧野の方が本心を聞き出せると考える篠谷は「水本さんがその一線を越えるまで黙って見ているんですか?」と牧野に言い、羽菜の話を聞いて来てほしいと頼む。羽菜が自分自身を怖いといっていたことを思い返した牧野は、学校を飛び出し羽菜の家に向かう。インターホンを鳴らしても反応がなかったが、必死に話しかけると羽菜の声が聞こえてくる。なぜ来たのか、どうして構うのか、「本当は鬱陶しいならそう言えばいい」と言いながらも「ほっとくと問題になるから、先生はそれが仕事だもんね」と言われてしまう。牧野はドア越しに、根本的な原因を知りたいが自分は何も知らないこと、だから自分の言葉で教えて欲しいと伝える。ラストでは牧野が「お前を助けたい」と言いドアの前に座り込み、次週予告もなく第4話が幕を閉じる。
SNSには「え?終わった?」「いつの間にか終わってた」「気になりすぎる」という声が上がる一方で「1話だけで片付けてはいけない大事なお話し」「すごく難しい問題」「めちゃくちゃ泣いた」という声や、自分の仕事ではないと言っていた牧野が学校を飛び出す姿に「牧野先生が一線を越えた!」「牧野先生頑張れ」といった声も上がっている。
【第5話あらすじ】
両親との関係で心に傷を負った羽菜(小西希帆)が、「自分で自分を壊してしまう状態の一歩手前にいる」と篠谷(森川葵)に言われた牧野(松下洸平)は、羽菜の自宅へ。牧野が「お前を助けたい」と羽菜に語りかける背景には、彼の苦い過去があった。数か月前、牧野の働く大学病院にシングルファーザーの貴之(塚本高史)が息子の真琴(三浦綺羅)を連れてやってきた。牧野は真琴の症状と検査結果からインフルエンザと診断するが、2週間経っても熱は下がらず、貴之は再び真琴を連れて病院へ。高崎(田辺誠一)から別の細菌に感染しているとの診断を聞いた貴之は、牧野への不信感を募らせる。高崎は、患者や保護者の気持ちに寄り添うよう、牧野に忠告するが…。
そんな中、真琴のカルテを見て発熱の原因に気付いた牧野は、吉田(加藤千尋)が止めるのも聞かず、真琴の家に電話。しかし、牧野の強い口ぶりに怯えた真琴は、電話を切ってしまう。その後、貴之が来院予約をキャンセルしたと聞いた牧野は、貴之に無断で無理矢理真琴を病院に連れてきてしまい…。
「放課後カルテ」は毎週土曜21時〜日本テレビにて放送中。
(シネマカフェ編集部)