3位から“下剋上”を目指すDeNAは、1998年以来となる日本一に向けあと1勝となった。
DeNAは甲子園で行われた2位・阪神とのCSファーストステージを連勝で勝ち抜くと、リーグ優勝した巨人とのファイナルステージも4勝3敗で日本シリーズ進出を決めた。パ・リーグ王者・ソフトバンクとの日本シリーズは、本拠地・横浜スタジアムで連敗も、敵地・みずほPayPayドームで3連勝で、1998年以来の日本一に王手をかけた。
前回2017年の日本シリーズを経験している柴田竜拓は、「ホームでやれるというのは凄いありがたいことですし、ずっと僕たちはCSをビジターでやってきたじゃないですか。1.2戦目もそうでしたけど、久しぶりに本拠地に戻って来てなんと言うか、ちょっと変な感じでした。"やっとホームで出来る"という気の緩みじゃないですけど、そういうのもあったので」と分析し、「1.2戦目の反省を活かして明日(3日)に向けてそれぞれが良い準備できたらいいなと思います」と意気込んだ。
多くのベイスターズファンが見守る中で日本一達成に期待がかかる。「もちろん、ファンの方の声援というのは、ペイペイドームでもすごかったですけど、よりホームの方が凄いので力になると思います」。
17年のソフトバンクとの日本シリーズは敵地での開幕だったが、当時について柴田は「その時も3連敗から始まってるんですけど、そっちの方がすんなりみんな身体のリズムがあったのかなと。(今回の様に最初にこっちに帰ってくると)時間の余裕も出来て、そこで気持ちがふわっとなっていたのかなというのはあります」と話した。
今回の日本シリーズは2連敗から敵地で3連勝。「やはりそこは(牧)秀悟、キャプテンを中心に話し合って。よりまとまっていくぞ、という形が出来ていたと思うので。あとは1人の力って知れているので、チームとして戦っていく気持ち、準備が選手の中で出来た。それが監督、コーチ、裏方さんにも伝わって、今凄く皆がゲームに対して全員が入れているので、良い事だと思います」。
今回のチームは17年の日本シリーズを経験した人もおり、勢いのある活きの良い若手もいる。
「日本シリーズを経験した人がバランス良く後ろで押し上げて。若い子はのびのびやってくれてると思うので、それは凄く良い傾向で、チームとして良いと思います」。18時試合開始予定の第6戦に勝利すれば、1998年以来の日本一となる。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)