<B1リーグ:秋田ノーザンハピネッツ72−65千葉ジェッツ>◇3日◇第6節◇CNAアリーナ☆あきた
試合終盤で、アリーナを埋め尽くすピンクが右に左に揺れる。秋田ノーザンハピネッツの勝利が近づいている合図だ。
66−65で迎えた第4クオーター(Q)残り22秒、SG田口成浩主将(34)の得点で千葉ジェッツがタイムアウトを取ると、今季4度目の「FLY AGAIN」が流れた。アリーナの一体感が一層際立つ。その9秒後にまたも千葉Jにタイムアウトを取らせ、この日2度目の「FLY AGAIN」。誰もが勝利を疑わなかった。
試合終了のブザーが鳴るよりも早く、田口がほえた。呼応するように大歓声が響く。9勝1敗で東地区首位を走る千葉Jに72−65。秋田らしい勝利だった。14得点6リバウンドをマークした田口は、試合の総括で開口一番「最高です!」と会場を沸かせた。
第1戦に7点差で敗れた後、田口は「千葉を倒すには秋田らしさを出す」と語った。それは、全員でディフェンスをすること、がむしゃらにボールを追いかけること、その先にある少ないチャンスで勝利をもぎとることだった。両軍20得点を超えるQはなし。我慢して守り勝った。田口も「みんなで戦いました!」。有言実行の勝利だった。
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昨季は11月のバイウイーク前までに3勝11敗と苦しかったが、今季はすでに5勝目を挙げた。チームは5勝6敗で東地区4位につけている。14得点6アシストでMVPを獲得したPG/SG中山拓哉(30)は「チームにとって良い勝利だった。負けても勝っても積み重ねが大事。それがよりできてきているので、こういうゲームを勝ち切れたのかなと思います」と振り返った。
次戦は6日、ホームでシーホース三河と対戦する。まだまだ「秋田らしさ」を積み重ねる。【浜本神威】
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