ラ・リーガ第12節が3日に行われ、セビージャとレアル・ソシエダが対戦した。
日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダは、リーグ戦でここまで11試合を消化し3勝3分5敗の成績で13位に位置。上位勢との勝ち点差は大きく開き、降格圏の18位ラス・パルマスとはわずか「3」ポイント差と苦しい戦いが続いている。リーグ戦2試合ぶりの白星を目指す今節は10位セビージャのホームに乗り込んでの一戦。ここまで2ゴールを記録している久保はリーグ戦3試合ぶりにスタメンに名を連ねた。
序盤はレアル・ソシエダがボールを保持する展開に。右ウイング(WG)に入った久保は何度か良い形でボールを引き出し、カットインから左足でシュートを放つなど積極的なプレーを見せる。その後もセットプレーなどから何度か際どい場面を作るも、相手GKアルバロ・フェルナンデスを脅かすまでには至らず。一方のセビージャもシュートチャンスを作ることができず、こう着状態が続く。
迎えた34分、右サイドに大きく開いた久保がマルティン・スビメンディのパスを受けてドリブルを開始。鋭いカットインで対峙したDFを剥がすと、ボックス内左から左足でゴール左下へ流し込み、レアル・ソシエダが先制に成功した。久保にとっては今シーズンの3ゴール目となっている。前半はこのままレアル・ソシエダの1点リードで終了した。
後半もレアル・ソシエダが主導権を握り、久保も右サイドで起点となった攻撃をリードする。1点ビハインドのセビージャは57分、GKからのロングフィードに抜け出したドディ・ルケバキオが独力でボックス内へ持ち込みシュートを放ったが、惜しくも枠を捉えることができない。64分、ボックス内への突破を図ったスビメンディの首にマルコンの腕が入り、VARが介入した結果、レアル・ソシエダがPKを獲得。これをミケル・オヤルサバルが沈めリードを広げた。
2点ビハインドとなったセビージャは79分に決定機。中央で細かくパスを繋いで左へ展開し、最後はオーバーラップしたアドリア・ペドロサのクロスにイサーク・ロメロが頭で合わせる。華麗な崩しを見せたものの、ヘディングシュートは枠の左へ外れた。ピンチを凌いだレアル・ソシエダはゆったりとボールを保持しながら時計の針を進めていく。久保は80分に途中交代でピッチを後にした。
87分、セビージャは相手DFのミスを拾ったケレチ・イヘアナチョがGKアレックス・レミロをかわしてシュートを放つも、これも枠を捉えられず。試合はこのまま0−2で終了し、レアル・ソシエダがリーグ戦2試合ぶりの勝利を飾った。次節、セビージャは9日にアウェイでレガネスと、レアル・ソシエダは10日にホームでバルセロナと対戦する。
【スコア】
セビージャ 0−2 レアル・ソシエダ
【得点者】
0−1 34分 久保建英(レアル・ソシエダ)
0−2 68分 ミケル・オヤルサバル(PK/レアル・ソシエダ)
【ゴール動画】久保建英がカットインから強烈な一撃!