DeNAが3日、ソフトバンクとの日本シリーズ第6戦に11−2で勝利し、26年ぶりの日本シリーズを達成した。
セ・リーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち抜き日本シリーズ進出を決めたDeNAは、本拠地での日本シリーズ第1戦と第2戦は星を落とす。流れが変わったのは第3戦。キャプテンの牧秀悟が「ビジターの1戦目、桑さんが1打席目に二塁打を打ってくれたことが、全員の士気もあげてくれましたし、全員が一つ気持ちを入れたというか、最終的に勝つことができたんじゃないかなと思います」と話したように、初回先頭の桑原将志が二塁打を放つと、牧の内野ゴロの間に桑原が三塁から生還し、日本シリーズ3戦目で初めて先制点を奪った。
その裏、先発・東克樹が失点したが、2回以降は走者を出しながらスコアボードに0を並べ、ソフトバンク打線を7回1失点にまとめた。東は「僕自身投げる前日の囲み取材で、流れを変えるような投球がしたいということでマウンドに上がって、実際にああ言った形で7回1失点、チームに勢いをつけるピッチングができたかなと思います」と振り返った。
打線は5回に桑原のソロ、筒香嘉智の犠飛で2点を奪い勝ち越すと、8回に戸柱恭孝の適時二塁打で追加点を奪い、4−1の8回からは伊勢大夢、森原康平のリレーで逃げ切り、シリーズ初勝利を挙げた。
DeNA投手陣は、第3戦の2回から第6戦の4回に失点するまで、東が作った良い流れをソフトバンクに渡すことなく、29イニング連続無失点に抑える好投。東は「ポストシーズンに入って一皮剥けたんじゃないかなと思いますし、ピッチャー陣全員が素晴らしい経験ができたと思います」と喜んだ。
三浦大輔監督も「本当に選手たち、スタッフファンの方に感謝の気持ちでいっぱいです。しんどい中でも誰一人弱音を吐かずにクライマックス、日本シリーズに入ってからもそうですけど、毎日毎日全員が出し切って最後のところまでよく戦ってくれたと思います」と選手たちを労った。
第3戦に勝利したDeNAはここから4連勝で一気に26年ぶりの日本一へと駆け上がった。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・洗川雄司)