警視庁は4日、東京・歌舞伎町で警察官に暴行したとして公務執行妨害容疑で現行犯逮捕したトルコ国籍の30代男性について、誤認逮捕だったと発表した。別人の犯行と判明したためで、同庁は男性に謝罪し、約3時間後に釈放したという。
同庁地域総務課によると、同日午前1時すぎ、新宿区歌舞伎町で「店の前で外国人が暴れている」と付近の交番に申告があった。新宿署員が駆け付けたところ、4〜5人の外国人とクラブの従業員が口論しており、制止に入った同署地域課の警部補(57)がそのうちの1人に顔を殴打された。
警部補は男性を現行犯逮捕したが、防犯カメラの映像を調べたところ、殴打したのは別の男だったことが判明した。警部補は「現場は混乱しており、目の前にいた男性の手が当たったと誤認してしまった」などと話しているという。
前田敦・地域総務課長の話 誤って逮捕した方に心からおわびを申し上げる。同種事案の防止に向け指導を徹底していきたい。