限定公開( 1 )
Huaweiが9月に発売した世界初の3つ折りスマホ「Mate XT Ultimate Design」は、発売前の予約受付時点で数百万台を受注するなど、中国で大きな話題を集めた製品です。10月に入ってその熱狂はだいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ入手は困難な「幻のスマホ」になっています。
そんなMate XT Ultimate Designを中国・深センのHuaweiストアでいろいろと触ってみたのですが、ちょっと面白い使い方が思い浮かびました。
Mate XT Ultimate Designについては既に記事が出ていますが、閉じた姿は普通のスマホと全く変わらないように見えます。6.4型ディスプレイのアスペクト比は20:9、横幅は約73.5mmなので違和感なく握れます。
ただし厚みはちょっとあります。底面からみると3つのパネルがZ字に折りたたまれていることが分かります。厚さは約12.8mmと、一般的なスマホより厚めです。とはいえ、これはディスプレイを折りたたんだ状態であり、USB Type-C端子の部分を見ると分かるように、ディスプレイそのものの厚みはかなり薄いのです。
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2つ折りスマホは「V」字型に開きますが、3つ折りスマホは「Z」字型です。蛇腹のように開けるわけです。なおヒンジはある程度硬さがあるので、両手で一気に伸ばすのではなく、片側ずつ開いてくのがよさそうです。
開くと10.8型のタブレットになるわけですが、横手方向に長い形状なので、タブレットやPCと同じ感覚で使うことができます。また2つのアプリの同時表示も余裕を持って出すことができます。Mate XT Ultimate Designを一度使うと、今までの2つ折りのスマホの開いた画面サイズが「小さすぎる」と感じてしまうほどです。なおこの写真は底面と閉じたときの「山折り」側ディスプレイのヒンジをカバーするケースをつけた状態です。
このケース、スタンドが360度回るので本体を横向きでも、縦向きでも立てておくことができる構造になっています。Mate XT Ultimate Designの約298gという重量はスマホとしては重いでしょうが、タブレットとしては軽量。そして開いたときの厚みは約3.6mmと、紙というには言いすぎですが、ここまで薄い端末は他には見当たりません。
この縦向きの状態で操作していたところ、ブラウザなどを起動するとディスプレイの下部にソフトキーボードが現れます。そもそもMate XT Ultimate Designの発表会では、Bluetoothキーボードを接続してビジネスユースでの使い方を説明していました。しかし3つに折りたためるMate XT Ultimate Designだけに、もしかして外付けキーボード無しでも文字打ちマシンとして使えるのでは?と思いました。
そこで3つ折り部分の1つだけを折り曲げ、そこにキーボードを表示させると、まるで専用のテキスト入力マシンのような感じで使うことができるではありませんか。
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この状態にすると底面側にカメラがあるのでそのまま机の上に置くことは出来ませんが、両手で持って親指で画面上のキーボードを打ってみると意外と快適に入力できます。
2つ折りスマホでも似たようなことはできるのですが、画面サイズが小さいためにあまり実用性は高くありません。ところが3つ折りスマホだと表示エリアが一般的なスマホの2枚分あるので結構使えるのです。移動中や電車の中で長文を打つのにも使えそうで、3つ折りスマホの新しいポテンシャルを感じることができました。
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