『金田一少年の事件簿』声優・松野太紀さん、お別れ会に声優仲間500人参列 Snow Man佐久間大介も黙とう…山田洋次監督からの手紙

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2024年11月05日 19:25  ORICON NEWS

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『松野太紀を送る会』の模様(C)ORICON NewS inc.
 6月に亡くなった、アニメ『金田一少年の事件簿』金田一一役などで知られる声優・松野太紀さん(享年56歳)の送る会が5日、都内で行われ、三ツ矢雄二、古川登志夫、Snow Man佐久間大介など声優仲間やお世話になった関係者が約500人参列し、最後のお別れをした。

【写真】泣ける…『金田一少年』作者からの色紙 松野太紀さんお別れ会の様子

 山田洋次監督作品に出演経験が多いことから、お別れ会では山田監督からの手紙が代読された。「君は僕の映画にいなくてはならない人だった。映画の撮影が始まると『どんな役でもいいから』と駆け付けてくれた。エキストラのような軽い役も多かったけど」と回顧。

 「才能が豊かな声優、俳優だけではなく仲間として、ともに語り合いジュークで笑わせてくれる友人がいないことは、どれだけ寂しいことか。息を引き取る短い時間、君は何を思ったのだろうか。いや、そんなこともできず突然君は、この世に幕を下ろしてしまったのだろうか。せめて、君が寝る姿に手をあわせてかった。そこでお礼とお別れを言いたかった。松野くん、もう君と会えないことをとても寂しく思っています。いろいろとありがとう。本当にありがとう。そして、さようなら。さようなら」と追悼した。

 松野さんの代表作『金田一少年の事件簿』プロデューサーの諏訪道彦氏は「金田一のオーディションは難航していました。予定していた人のオーディションが終わっても『誰にしようか?』と。その時、この情報を聞いた松野くんが『オーディションを受けさせてください』と。そして、あなたの声を聞いた関係者が『これだ!』と…」と思い出話が展開された。

 親交が深い三ツ矢は「太紀とのエピソードは、半分以上人に伝えられないことだらけ(笑)初めての出会いはあなたが中学生のころでした」とし、「弟のような感じで家族のような存在でした。そんなあなたがいないのは、寂しいよ、悲しいよ、つまらないよ。一緒にお芝居を作りましたよね、いっぱいお酒を飲みましたよね」と声を振るわせた。

 一番思い出に残っているのはクリスマスの出来事で「六本木のレズバーに行きましたよね。なぜ、レズバーだったのか。クリスマスのたびに笑いながら思い出しましたよね。そんな話がもう、クリスマスにできないのは、がっかりしちゃうよ。私の思い出の半分は、太紀なのです。これからもあなたと一緒に生きて行きます。太紀を忘れることができません」と伝えた。

 そして、戸田恵子、後藤久美子、今井翼からの弔電も。今井からは「出会いから山田監督作品でしたね。一緒に芝居ができたことが尊いです。優しくて自分に厳しいあなたに出会えないことは寂しいです」と読み上げられた。

 松野さんは10月16日生まれ、東京都出身。アニメ『金田一少年の事件簿』金田一一、『遊戯王デュエルモンスターズGX』万丈目準、『犬夜叉』鋼牙、『スポンジ・ボブ』スポンジ・ボブの声などで知られ、今年6月に所属事務所青二プロダクションより「右大脳出血により永眠いたしました」と報告された。

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