埼玉県所沢市であった強盗に実行役を集める「リクルーター」で関与したとして、強盗致傷容疑などで逮捕された会社員の名倉優也容疑者(31)が、所沢市の事件前日に東京都国分寺市であった事件にも関与したとみられることが捜査関係者への取材で判明した。
国分寺市の事件でも、秘匿性の高い通信アプリで、実行役の1人とやり取りをしていた疑いがあり、警察当局はリクルーターで関与したとみている。
所沢市の事件は10月1日未明、4人が住宅に侵入し、住人を襲って現金を奪ったとされる。これまでに実行役として4人が逮捕されている。
このうち、佐藤聖峻(きよたか)(25)と森田梨公哉(りきや)(24)の両被告=いずれも強盗致傷罪などで起訴=は、国分寺市で前日の9月30日にあった強盗致傷事件への関与をほのめかす供述をしているという。
捜査関係者によると、押収したスマートフォンの解析で、佐藤被告は国分寺市の事件について、秘匿性の高い通信アプリで「名倉」というアカウント名の人物とやり取りしていた。
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名倉容疑者は両事件の実行役らと面識はなかったとされる。警察当局は名倉容疑者が少なくとも二つの事件で指示役に実行役らをつなげたとみている。【岩崎歩、田原拓郎】
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