レアル・ソシエダがイマノル・アルグアシル監督との契約延長に向けて動いているようだ。6日、スペイン紙『アス』が伝えている。
現在53歳のアルグアシル監督は2003年夏に現役を退き、10年後に指導者として自身の古巣であるレアル・ソシエダへ帰還。Bチームのアシスタントコーチや監督を歴任し、2018年12月にトップチームの指揮官に就任した。その後はいずれのシーズンもラ・リーガで一桁順位をマーク。日本代表MF久保建英が加入した2022−23シーズンは21勝8分9敗の成績で4位に入り、クラブを10年ぶりのチャンピオンズリーグ(CL)出場に導いた。
しかし、就任7年目の今シーズンはスペイン代表DFロビン・ル・ノルマン(現:アトレティコ・マドリード)、同MFミケル・メリーノ(現:アーセナル)といった主力の退団の影響もあってか、開幕直後から不安定な戦いに終始。12試合を消化したラ・リーガで4勝3分5敗の11位に留まっているほか、ヨーロッパリーグ(EL)での戦績も1勝1分1敗となっている。
そんなアルグアシル監督の現行契約は2025年6月30日まで。すでに契約最終年に突入していることに加え、直近の不調によって今シーズン終了後の進退に注目が集まっているが、クラブ側は契約延長に向けた動きを見せているようだ。報道によると、レアル・ソシエダのジョキン・アペリバイ会長とロベルト・オラーベFD(フットボールディレクター)は、アルグアシル監督の代理人を務めるフアン・ウガルテ氏に新契約の条件をすでに伝達済みだという。
クラブ側はアルグアシル監督のこれまでの功績を評価し、同氏こそがトップチームの指揮官に最も適した人物と考えている模様。今シーズンの戦いとその先のプロジェクトに安定性をもたらすためにも、なるべく早期の合意を目指しているという。なお、具体的に提示された条件は2027年6月末までの2年間の契約延長と待遇面の改善と報じられている。