兵庫県たつの市で2006年、9歳だった小学4年の女児が刃物で刺され重傷を負った事件で、殺人未遂容疑で逮捕された勝田州彦容疑者(45)と被害女児の間に面識がなかったとみられることが8日までに、県警の捜査で分かった。勝田容疑者が刺傷事件の直前、別の女児に抱き付いたことを認める説明をしていることも判明した。
県警は同日、勝田容疑者を送検。同容疑者は「女の子を刃物で刺したことは間違いない」と供述する一方、殺意については否定しており、県警は動機などを詳しく調べる。
勝田容疑者は06年9月28日午後6時20分ごろ、たつの市の路上で女児の胸などを刃物で数回刺し、殺害しようとした容疑で逮捕された。
県警によると、同容疑者と女児との間には面識がなかったとみられ、また、この事件の直前に同市内で別の女児が何者かに抱き付かれる事案が発生したが、同容疑者は抱き付いたことを認める趣旨の話をしたという。県警は同容疑者がたつの市を訪れた理由についても捜査する。
捜査関係者によると、勝田容疑者は同県加古川市で07年10月、小学2年鵜瀬柚希さん=当時(7)=が刺殺された事件についても関与をほのめかしている。鵜瀬さんは自宅玄関前で左胸などを刃物で刺され、救急隊員に、刺したのは「大人の男」と話していた。