ヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第4節の全18試合が6日と7日に各地で行われた。
ここまで3チームが全勝を維持していたなか、唯一4連勝を達成したのはラツィオ。ポルトをホームで迎え撃った一戦は、前半アディショナルタイムにアレッシオ・ロマニョーリがゴールを決めてラツィオが先制する。一方のポルトも、66分にステファン・ユースタキオの得点で同点へ。追いつかれたラツィオだったが、試合終了直前にクロスからペドロが劇的な勝ち越し弾を挙げて勝利した。
3連勝中のトッテナムは敵地でガラタサライと激突。立ち上がりの6分に先制を許したものの、18分に“19歳”ウィル・ランクシャーが先発起用に応える同点弾をマークする。しかし、ガラタサライのヴィクター・オシムヘンが31分と39分に連続ゴール。その後はランクシャーが2枚目のイエローカードで退場となり、69分にドミニク・ソランケが1点を返すが同点には至らず。勝利したガラタサライがEL3勝目を掴み取った。
また、いまだ未勝利が続いていたマンチェスター・ユナイテッドは、PAOKから2−0でEL初白星を奪取。50分にB・フェルナンデスのクロスからアマド・ディアロが頭で先制点を決めると、77分にも前線での守備から追加点を挙げてチームを勝利に導いた。なお、今節は日本人選手3名が先発出場。毎熊晟矢が右サイドバックでプレーしたAZは、3−1でフェネルバフチェに快勝した。対して、久保建英が先発したレアル・ソシエダは、アウェイでヴィクトリア・プルゼニから1−2の敗戦。町田浩樹が存在感を放ったユニオン・サン・ジロワーズはローマとの一戦を1−1のドローで終え、依然として未勝利が続いている。
リーグフェーズ第4節の結果と順位表は下記の通り。なお、第5節は28日に開催される。
【リーグフェーズ第4節結果】
■ベシクタシュ(トルコ) 2−1 マルメ(スウェーデン)
■ボデ/グリムト(ノルウェー) 1−2 カラバフ(アゼルバイジャン)
■フランクフルト(ドイツ) 1−0 スラヴィア・プラハ(チェコ)
■エルフスボリ(スウェーデン) 1−1 ブラガ(ポルトガル)
■FCSB(ルーマニア) 2−0 ミッティラン(デンマーク)
■ガラタサライ(トルコ) 3−2 トッテナム(イングランド)
■ルドゴレツ(ブルガリア) 1−2 アスレティック・ビルバオ(スペイン)
■ニース(フランス) 2−2 トゥウェンテ(オランダ)
■オリンピアコス(ギリシャ) 1−1 レンジャーズ(スコットランド)
■ユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー) 1−1 ローマ(イタリア)
■アヤックス(オランダ) 5−0 マッカビ・テル・アビブ(イスラエル)
■AZ(オランダ) 3−1 フェネルバフチェ(ドイツ)
■ディナモ・キーウ(ウクライナ) 0−4 フェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)
■ホッフェンハイム(ドイツ) 2−2 リヨン(フランス)
■ラツィオ(イタリア) 2−1 ポルト(ポルトガル)
■マンチェスター・ユナイテッド(イングランド) 2−0 PAOK(ギリシャ)
■RFS(ラトビア) 1−1 アンデルレヒト(ベルギー)
■ヴィクトリア・プルゼニ(チェコ) 2−1 レアル・ソシエダ(スペイン)
【順位表】
順位:チーム(勝ち点/得点/失点/得失点)
1位:ラツィオ(12/11/2/9)
2位:アヤックス(12/13/1/12)
3位:ガラタサライ(10/12/8/4)
4位:フランクフルト(10/8/4/4)
5位:アンデルレヒト(10/7/3/4)
6位:アスレティック・ビルバオ(10/6/2/4)
7位:トッテナム(9/8/4/4)
8位:FCSB(9/7/5/2)
---ノックアウトステージ進出---
9位:リヨン(7/8/4/4)
10位:レンジャーズ(7/8/5/3)
11位:オリンピアコス(7/5/3/2)
12位:ボデ/グリムト(7/6/5/1)
13位:ミッティラン(7/4/3/1)
14位:フェレンツヴァーロシュ(6/7/4/3)
15位:マンチェスター・ユナイテッド(6/7/5/2)
16位:ヴィクトリア・プルゼニ(6/7/6/1)
17位:AZ(6/6/6/0)
18位:ベシクタシュ(6/4/8/−4)
19位:ホッフェンハイム(5/5/5/0)
20位:ローマ(5/3/3/0)
21位:フェネルバフチェ(5/5/6/−1)
22位:ポルト(4/8/8/0)
23位:スラヴィア・プラハ(4/3/3/0)
24位:エルフスボリ(4/7/8/−1)
---決勝トーナメントプレーオフ進出---
25位:レアル・ソシエダ(4/5/6/−1)
26位:ブラガ(4/4/7/−3)
27位:トゥウェンテ(3/4/6/−2)
28位:マルメ(3/3/6/−3)
29位:カラバフ(3/3/9/−6)
30位:ユニオン・サン・ジロワーズ(2/2/4/−2)
31位:ニース(2/4/8/−4)
32位:RFS(2/4/8/−4)
33位:PAOK(1/3/8/−5)
34位:ルドゴレツ(1/1/6/−5)
35位:マッカビ・テル・アビブ(0/2/11/−9)
36位:ディナモ・キーウ(0/0/10/−10)
【大会方式について】
リーグフェーズは上位8チームがノックアウトステージに進出(ストレートイン)。9位から24位のチームはホーム&アウェイ形式の決勝トーナメントプレーオフへ回ることになる。ストレートインした8チームと決勝トーナメントプレーオフで勝利した8チームの計16チームで、ノックアウトステージが実施される。
リーグフェーズ終了時点で勝ち点が並んだ場合、得失点差、得点数で多い方が上位となる。それでも決着がつかない場合、リーグフェーズで対戦した8チームが獲得した合計のポイント数(8チームの勝ち点合算)が多い方が上位となる。なお、従来はグループステージ3位のチームがカンファレンスリーグの出場権を得ていたが、新フォーマットでは下位大会に回ることなく、リーグフェーズ敗退となる。