納屋で生まれた2匹の子猫「3日で亡くなった先住猫の分も幸せに」甘えん坊と食いしん坊に

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2024年11月08日 14:30  まいどなニュース

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被毛の色は違っても目元や鼻はうりふたつ=コムギと卍丸(まんじまる)とのりまきとおむすびとおはぎさん(@komugi56285)提供

徳島県在住のYさんご夫婦にとって、2023年5月28日は特別な日となりました。この日、生後1カ月ほどの小さな兄妹猫「おむすび」と「おはぎ」を家族に迎え入れ、二人の愛らしい存在が家族の新しい一員となったのです。

【写真】前脚だらーん気持ちいい…

きっかけは、5月の連休前に夫の職場の同僚からの相談でした。祖母の納屋に野良猫が子猫を産んでしまい、「おばあちゃんでは育てられない」と困っているとのこと。写真には生後1週間ほどの小さな子猫たちが写っており、その姿が心に残りました。

とはいえ、生まれたばかりの命をすぐに引き取るのは難しく、「1カ月後、まだ里親が決まらなければ引き取ります」と夫が返答したのです。

実はその1年前、Yさんご夫婦には短い命を全うした黒猫の「のりまき」がいました。

のりまきは近所の子どもたちが保護してきた子猫でしたが、引き取って3日で亡くなり、Yさんご夫婦は深い悲しみに包まれました。今回の相談を受けた時、ご主人は「のりまきの分も幸せにしたい」との思いから、保護を決意し、5月28日に2匹を迎えることとなりました。

おむすびとおはぎがやってきたその日、Yさんご夫婦は小さな2匹をそっと迎え入れました。

「こんな小さな命を育てるのは初めてで、不安もありましたが、2匹はすぐに懐き、ミルクを飲み、トイレもすぐに覚えました。その順応の早さに『この子たちならきっと元気に育ってくれる』と確信しました」

名前は、夫婦で「食べ物にちなんだものにしたい」と話し合い、白黒模様が可愛らしい「おむすび」、そして黒猫の「おはぎ」と命名しました。見た目にぴったりの名前で、Yさん一家に一層の親しみと愛着をもたらしました。

おむすびはとても甘えん坊で、Yさんにくっついて寝るのが好きな男の子です。食いしん坊で、みんなのご飯もつまみ食いするほどで、今や一番体重のある猫になりました。

一方のおはぎはおしゃべり好きで、Yさんに向かってよく鳴きます。おもちゃで遊ぶのが大好きで、ジャンプも得意な活発な女の子です。ふたりは兄妹らしく、いつもそばに寄り添いながら仲良く暮らしています。

Yさんのご主人にとって、おむすびとおはぎは初めての猫たちですが、今ではすっかり猫派に。

リビングにはキャットタワーが2台設置され、おもちゃが転がる猫たちのための空間が整えられています。Yさんは「彼らの小さな仕草や存在が、私たちにとって癒しそのもの」と話します。いたずらや粗相があっても、おおらかな気持ちで受け入れる日々です。

また、Yさんご夫婦は、保護猫活動にも関心を持つようになりました。おむすび、のりまき、そしておはぎが繋いでくれたご縁は、Yさん一家に新たな絆と愛をもたらしました。今後も地域の猫たちが幸せに暮らせるよう何かしらの形で貢献していきたいと考えています。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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