ファミリーマートは11月8日、クリスマス商戦の説明会を開催した。今年はケーキ、チキン、オードブル、すし、サンドイッチ、お酒など全68種類のメニューを用意。それぞれの予算や過ごし方に合わせて、商品を組み合わせる「アレンジクリスマス」を提案する。
クリスマスケーキは、ファミリーマートオリジナルの「ミルフィーユ・シャンティ」「ショコラ・ミルフィーユ」(各4320円)に加え、「パティスリー ルージュ・ブランシュ監修ガトーブランシュ」(5号4700円)や「ケンズカフェ東京監修ショコラケーキ」(3700円)など、専門店が監修した商品を提供する。
チキンは定番のファミチキと骨付きチキンをセットにした「3種チキンのパーティーセット」(12月20〜25日は2760円、26日からは3030円)を用意。また、今年6月に価格はそのままで増量したクリスピーチキンとファミチキのセット(12月20〜25日は1104円、26日からは1224円)など、各種セットをそろえた。
●過去イチ「物価高」なクリスマス
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同社の橋本剛氏(マーケティング本部 メディア&プロモーション改革推進部長)によると、今年のクリスマスのポイントは2つ。「物価高」と「平日」だ。
長引く物価高騰により、今年は過去一番「物価高」なクリスマスが見込まれるという。同社が15〜69歳の男女約3万人に調査したところ、67.6%が「昨年と比べて、今年のクリスマスで使う金額には物価高の影響がある」と回答した。
また、今年は24日、25日ともに平日という、5年ぶりの「平日クリスマス」となる。そのため、クリスマス当日は「普段と変わらず過ごす」「自宅でクリスマスを過ごす」という回答が上位を占めた。
●「物価高」な平日クリスマス、どう対応する?
ファミリーマートは、物価高に対してはコスパを意識した施策を打ち出す。クリスマスケーキはさまざまなニーズに対応するため、2000〜4000円台まで幅広い価格帯を用意した。対象のケーキ5品を12月1日までに予約すれば、最大500円相当が割引になるキャンペーンも実施する。
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対象のチキンやオードブルは12月1日までにWeb予約すれば150円引きになる他、1品購入するごとに、対象の2リットル飲料1本の無料引換券も配布する。クリスマス商戦が本格化する12月20〜25日は対象のチキン単品を2個買うごとに30円引きし、お手頃感を訴求する。
平日クリスマスに対しては、タイパを意識した施策を打ち出す。自宅で過ごす人のうち、約6割は「近くの店で総菜やテークアウトを活用する」と回答。橋本氏は「『自分で作れないものを食べたい』『(平日のため)料理や準備するのが面倒』としながらも、クリスマスにおいしいものを食べたい意向が強い」と分析する。
こうしたニーズに対応するため、銀座の人気イタリアンレストラン「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」監修の「サラダオードブル」や、サンドイッチとパリジャンサンドを盛り合わせた「クリスマスパーティーサンド」(いずれも2380円)、12個中2個にはわさびが約3グラム入った「ドキドキ手まり寿司」(1280円)など、パーティーメニューを用意した。橋本氏は「コスパ派、タイパ派などそれぞれの予算や過ごし方に合わせて、商品を組み合わせる『アレンジクリスマス』を提案する」と話す。
物価高かつ平日と、例年に比べて厳しい状況の今年のクリスマス。売り上げに関しては、前年以上を目標としている。コスパ、タイパの両方を提案するファミリーマートのクリスマスは、消費者の支持を得られるか。
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