ソフトバンク宮川社長、「ahamoを追いかけ、売られた喧嘩は買いたい」 LINEMO改定の意図を示す

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2024年11月08日 17:01  ITmedia Mobile

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 ソフトバンクの宮川潤一社長は11月8日の決算説明会で、オンライン料金プラン「LINEMO」は「ドコモのahamoを追いかけた」とコメントした。


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 LINEMOでは7月30日0時から、新料金プランの「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」を提供開始。ベストプランは月のデータ使用量が3GB未満なら月額990円(税込み、以下同)、3GBを超えると10GBまで月額2090円で利用できる。ベストプランVは20GB未満が月額2970円、30GBまでが月額3960円となる。ベストプランV向けには5分以内の国内通話がかけ放題になる月額1100円のオプション「通話定額 for LINEMOベストプランV」を提供している。


 スマートフォン向けの料金プランに関する動きを見ると、NTTドコモが10月1日、料金プラン「ahamo」の月額料金を変えずにデータ容量を20GBから30GBに増量したことを皮切りに、KDDIが「UQ mobile」で33GBプランを、povoで実質的に毎月のデータ容量が30GBになる1年トッピングを提供するに至った。


 ソフトバンクはLINEMO向けの新料金プランをahamo改定やKDDIの動きよりも速いタイミングで発表していた。従来は3GBか20GBの二者択一だったところ、LINEMOベストプランとLINEMOベストプランVで、その間を穴埋めした点が大きなポイントだ。


 ソフトバンク 専務執行役員 コンシューマ事業推進統括の寺尾洋幸氏は6月の発表会で、段階制とした意図を「3GB超えの場合に課金してでもデータを購入するか我慢するか。満足してもらえなければ解約が増えるため、ここを見直したい」と語っていた。


 その後、ソフトバンクは10月25日にLINEMOベストプランVを改定する予定だと発表した。20GB超〜30GBは月額3960円で利用できる2段階制だったLINEMOベストプランVだが、11月1日以降は契約の翌月から月額2970円で30GBまで利用できるようになった。なお、ソフトバンクはシステム改修の都合上、11月1日からの改定が難しいことから、キャンペーンを継続する形で30GBを月額2970円としている。


 ドコモが「ahamo」のデータ容量を30GBに増やしたことを受け、競合他社が料金プランの見直しや値下げに踏み切る動きが「第二のahamoショック」と表現される。


 宮川氏は8日に「本当は動くかどうか迷ったが、耐えきれなくなってahamoを追いかけることにした」とコメントした上で、「中長期の目標で見ると、行き過ぎた値下げでいいのか? と思う。ただ、やはり1社でも動きがあると、対抗せざるを得ない。売られた喧嘩は買うというのが主義だ」との考えを示した。



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