◆ テオスカー・ヘルナンデス争奪戦へ
現地時間7日、ロサンゼルス・ドジャースからFAとなったテオスカー・ヘルナンデス外野手(32)に対してボストン・レッドソックス、ボルティモア・オリオールズが関心を寄せているとMLB公式のジョン・モロシ記者が報じた。
直近3シーズン続けてポストシーズン進出を逃しているレッドソックスは、今季31本塁打のタイラー・オニールがFAに。ラファエル・ディバースやジャレン・デュラン、吉田正尚ら左打ちの主力打者が多く、オニール同様に外野両翼を守る右打者としてヘルナンデスが補強候補に挙がっている。
ヤンキースに次いで30球団2位の本塁打を記録したオリオールズも、チーム最多44本塁打を放った両打ちの右翼手アンソニー・サンタンダーがFAを迎えた。チーム随一の長距離打者を失う可能性のある両球団がヘルナンデス獲得に興味を示しているようだ。
ドミニカ共和国出身のヘルナンデスは昨季オフに単年契約でドジャースに加入。154試合で打率.272、33本塁打、99打点、OPS.840をマークし、自身初のワールドシリーズ制覇に貢献した。7月のオールスターゲームでは、ドジャースの選手として史上初めてホームランダービーを優勝。同4日にはシルバースラッガー賞の最終候補者が発表され、ナショナル・リーグ外野手部門のファイナリスト5名に選ばれた。
ドジャースは同4日、ヘルナンデスに対して1年2105万ドルのクオリファイング・オファーを提示しており、ブランドン・ゴームズGMは再契約交渉を行うことを示唆。ヘルナンデスも残留を望むコメントを出しているが、同オファーについては拒否し、複数年契約を狙ってFA市場に出ると見られている。