宮内庁は9日、3月から入院し、容体が悪化した三笠宮妃百合子さま(101)について、8日から大きな変化はなく、一般病室で静かに療養されていると明らかにした。7日の検査で判明した心臓や腎臓など全身の機能が低下した状態は続いているが、9日は声掛けにうなずくこともあり、意識はあるという。
7日から英国を訪問していた孫で三笠宮家の彬子さまは9日朝、百合子さまの容体悪化を受け、予定を早めて同国から急きょ帰国。当初の予定を変更して、そのまま車で入院先の聖路加国際病院(東京都中央区)に向かい、百合子さまを見舞った。
高円宮妃久子さまも9日に出発予定だった奈良県と京都府訪問を取りやめ、同病院を訪れた。百合子さまの病状を心配したためという。
百合子さまの容体は、同日に大分県入りした天皇、皇后両陛下にも、侍従を通じて報告された。両陛下は百合子さまを案じていたという。