自身のがん治療のため、仕方なく愛犬を保護団体に引き渡した男性。新たな飼い主は見つかっておらず、再び一緒に暮らせるようになった(『Humane Society of Greater Niagara Facebook「Minnie’s owner was diagnosed with cancer カナダのある男性は2年前、がんを発症して治療を受けていたものの、症状は悪化するばかりだった。男性には愛犬がいたが世話が難しくなり、仕方なく動物保護団体に犬を託し、新しい飼い主を探してもらうことにした。しかし、幸運にも男性はがんを克服し、何よりもまず愛犬に会いに行った。動物情報メディア『The Dodo』などが伝えた。
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カナダのオンタリオ州セント・キャサリンズを拠点とする動物保護団体「Humane Society of Greater Niagara」が10月30日、メスの犬“ミニー(Minnie)”と飼い主の男性のストーリーをFacebookに投稿したところ、多くのユーザーに深い感動を与えた。
ミニーと男性は長い間ずっと一緒に過ごしてきたが、男性ががんを発症してから事態は一変した。男性の容体は悪化し、ミニーの世話が難しくなったため、自分が亡くなった場合のことも考えて、ミニーを同動物保護団体へ引き渡し、新しい飼い主を探してもらうことにした。
ミニーは生まれてから一度も男性と離れて暮らしたことがなかった。一方、男性は財布にミニーのドッグタグを入れ、毎日ミニーのことを思い続けていた。また男性は、ミニーの姿を遠くからでも見るために、同動物保護団体の施設を訪れることもあった。ミニーは新しい飼い主が見つからないまま日々を過ごしていた。
ところが今年8月、男性はがんを克服したことを知らせる通知を受け取った。彼が真っ先に思い浮かべたのはミニーのことだった。男性は同動物保護団体のウェブサイトで、ミニーがまだ施設にいることを知ったそうで、Facebookの投稿には次のように綴られていた。
「飼い主の男性は、ミニーがまだ施設にいるという希望を持って私たちのウェブサイトを閲覧しました。そして、モニター越しに見つめ返すミニーの写真を見た時、彼の目には涙が溢れていたとのことです。彼はすぐに、大きな庭のある新しい家に引っ越すことと、ミニーが二度と保護施設で暮らさなくて済むように計画を立てました。」
そして再会の時、ミニーは2年ぶりに会う男性に駆け寄り、頭を擦り付けながら小さく鳴き声を上げ、全身で甘えていた。男性とミニーの再会の動画もFacebookで公開され、ユーザーからは感動や祝福の声が数多く寄せられた。
「なんて素敵な話なんだろう。彼らはきっと一緒になるために生まれてきたんだね。」
「泣けてくるよ。ミニーのパパはがんを克服してさらにミニーと再会できるなんて、本当に素晴らしいことだ。」
「もう涙が溢れてくる。ミニーのパパが置かれていた状況は本当に胸が痛むけれど、ミニーはずっとそこでパパを待っていたんだね。これは本当に美しく、心温まる話だ。」
さらに投稿では、同動物保護団体がミニーと男性に向けて次のような祝福の言葉を送った。
「750日もの月日が流れ、ミニーの養子縁組は叶いませんでしたが、ついにミニーは本来の居場所に戻ることができました。ミニーにはお父さんがいて家があり、私たちの心の中にもずっと残ることでしょう。ミニーが施設からいなくなるのは寂しいですが、ようやく家に帰れることを思うと、私たちは心から嬉しく感じています。ミニー! ミニーのパパ! 決して諦めない愛に乾杯!」
画像は『Humane Society of Greater Niagara Facebook「Minnie’s owner was diagnosed with cancer, and right by his side was Minnie, his loyal protector.」』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)