家での子どもの過ごし方は、成長と共に変化していきます。小さい頃はママパパと一緒にリビングにいる時間が長くても、そのうち自分の部屋を欲しがるようになるかもしれません。
昔はきょうだい相部屋も多かったのに。今はひとり1部屋が必須?
ママスタコミュニティに届いたのは、2LDKのアパートで暮らすママからの投稿。3人の娘さん+パパの5人家族だそうです。
『子ども部屋って、ひとり1部屋ないとダメ? わが家はマイホーム購入予定もないので、それは無理そう。ずっとそれで構わないと思っていたけど、義妹が今日「子ども部屋をひとり1部屋確保できそうにないので、わが家は(子ども)ふたりまでの予定です」と。「そんな考え方もあるんだ!」と驚いた』2LDKの1部屋を夫婦の寝室と考えると、今は三姉妹で残る1室をシェアしているのでしょうか。かなり手狭に思えますが、直近では不便を感じていない様子なのでまだ部屋を必要としない、幼い姉妹と考えられます。
投稿者さんが「ひとり1部屋でなくていい」と考えるのは、自身もダンナさんも子ども時代は同性きょうだいとふたりで1部屋をシェアしていたからと言います。不便は感じなかったそうです。
『ひとり1部屋は必須だと思う。私はひとりでいるのが好きだから、いくら仲よし姉妹でも同室は無理』コメントをくれた方々のほとんどが、「ひとり1部屋は必要」と回答しました。「子どもにだってプライバシーはある」「トラブルの元になる」「きょうだいで生活リズムが違う」などが、その理由です。とくに思春期になれば、心がざわつくような日も増えるでしょう。部屋でひとりになることで、気持ちをリセットできたりもしそうです。「子どもの頃はマンションや団地住みの友達も多く、自分だけの部屋がない子も少なくなかった」というコメントもありました。ひとり1部屋という考え方が浸透してきたのは、少子化の影響もあるのかもしれません。
『弟とは悪い関係じゃなかったけど、自分の部屋がないのはすごく嫌だった。友達も呼べない。思春期は家に帰らなくなったよ』
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子どもの予定人数が家の設計を決めるって、本当?
『姉と仲はよかったけど、中高生になると友達や彼氏と電話することもある。ひとり部屋が心底欲しかった。だから私は部屋が用意できる分の子どもしか、生まなかったよ』今は投稿者さんの義妹のように考える人が主流のようです。「子どもの人数予定ありきで、建築なり賃貸を選ぶ時代になった」というコメントもありました。
『うちはふたり兄弟で6歳差。小学1年生と中学1年生では生活リズムが違いすぎるので、部屋は別々にした。将来的には壁を壊して1部屋にできるように設計。子どもたちが独立したら、間取りを変えられる』子どもの思春期だけでなくその先までも視野に入れ、家を建てた方もいました。さらにきょうだいの年齢差というのも、将来の部屋割りを考えるうえでのポイントとなるようで?
『子ども3人で、子ども部屋2室。一番上が出ていくタイミングで末っ子が小学3年生になるので、それまでは上の子1部屋、真ん中と末っ子で1部屋の予定』進学などで家を出ると予想される、上のお子さんが18歳になるタイミングが目安にとなるようです。ただ「上の子が18歳で家を出ると予想して同室にしていたけど、大学がまさかの自宅通学に」と、想定外の展開となった家庭も。下のお子さんの高校入学に合わせ、3LDKに引っ越したそうです。
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外部に部屋を借りるか、上手にシェアするか。できる工夫は
投稿者さんのところはどうする予定でしょうか? よほど広い部屋なら三姉妹一緒もあり得ますが、中高生になれば荷物も増えます。考えられるのは、投稿者さん夫婦がリビングを寝室にして、3人で2部屋を使う方法。寄せられたコメントのなかにはお子さん4人で3部屋という方もいて、「ひとり部屋とふたり部屋を、1年ごとにローテーションして使ってもらう予定」だそう。平等感がありますね。
ダンナさんがリビングに寝て、投稿者さんと末の娘さん、娘さんふたりでそれぞれ1部屋ずつ使う手もあります。いずれにしてもダンナさんは数年間リビングを寝室にするわけです。毎晩の帰宅が遅くならないといいのですが……。
『例えば1部屋をパーテーションで区切るとか、3段ベッドにカーテンをつけるとか。寝るときだけはひとりになれる工夫はあったほうがいいよ』相部屋になった場合は家具のレイアウトを工夫して、それぞれのパーソナル空間を確保したいところです。本棚などの大きな家具を部屋の真ん中に配置したり、パーテーションなどでお互いの視界を遮れるといいですね。ジブリ映画『耳をすませば』の主人公が2段ベッドを上手く利用して、姉妹でそれぞれのスペースを確保していたことを思い出すコメントもありました。
『ダンナは三兄弟で、子ども部屋は2室。ひとりは2軒隣のおばあちゃん家に部屋をもらって、ひとり部屋にしていたって』家の外でもう1部屋、という方法もありますね! 「団地住まいの3人きょうだいの友達。高校生になり限界が来て、別部屋を団地内に借りていたよ」という報告もありました。いい方法に思えますが、親の目が届き切らない不安も残ります。
『マイホームを買わないなら、部屋数重視で自由に引っ越せる。不要になったらまたミニマムに暮らしていけばいい』マイホーム購入予定がないのを逆手に取った、こんな提案も! たしかにひとり1部屋が必要なのは数年のこと。広い住宅の家賃を払うのは大変かもしれませんが、いっときのことと考え頑張ってみてはどうでしょう。気軽に住居形態を変えられるのは、賃貸ならではのメリットです。
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文・鈴木麻子 編集・みやび イラスト・Ponko