トランプ氏再来に身構える世界…注目される2つの戦争への対応 日本への影響どうなる【風をよむ・サンデーモーニング】

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2024年11月10日 14:23  TBS NEWS DIG

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トランプ氏の圧勝に終わったアメリカ大統領選挙。再び訪れる「トランプ大統領のアメリカ」に、世界の国々が、それぞれ不安や期待を抱いています。

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黄金か、暗黒か “トランプ大統領”の再来

共和党 トランプ前大統領
「これはまさにアメリカの黄金時代となるだろう」

大統領選に圧勝し、「黄金時代」の到来を宣言するトランプ氏。その一方で…

民主党 ハリス副大統領
「多くの人が“暗黒の時代”に突入しつつあると感じていることは理解しているが、そうではないことを願っている」

“黄金”か“暗黒”か…どんな時代になるのでしょうか。世界に波紋が広がっています。

トランプ前大統領
「この国の状況は悪くなるばかりだ。国境を封鎖しなければならない」

トランプ氏が勝利宣言で早速触れたのは「不法移民の強制送還」。不法移民に対し、史上最大の強制送還を行い、就任初日から国境を封鎖すると公言しています。

国境を接するメキシコのシェインバウム大統領は、「メキシコ国民は心配する必要はありません」と発言。

また、高い関税が課されると予想される中国の毛寧報道官も「貿易戦争に勝者はなく、世界にとっても役に立たない」としています。

身構える世界。かつて分断を加速させ、混乱をもたらした 「トランプ劇場」。その第二幕開幕でアメリカ、世界、そして日本はどうなるのでしょうか。

前回は、良識ある幹部がブレーキ役となったとされるトランプ政権。しかし今回は、自らに忠実な人物の起用が取りざたされていて、ワンマンぶりに歯止めが掛かるのか懸念する声が上がっています。

「金を払わないなら、お前たちを守らない」 外交・安全保障に影響懸念

影響を大きく受けるとみられるのが、「外交・安全保障」です。

トランプ前大統領(1月)
「(NATO加盟国に)こう言ってやった。金を払わないなら、お前たちを守らない」

以前からトランプ氏は、NATO(北大西洋条約機構)からの脱退の可能性に言及。そうなれば、世界の安全保障環境は一変します。

そうした大きな変化も予想される中、日米関係はどうなるでしょうか。7日、トランプ氏と初めて電話会談を行った石破総理は、その印象を問われると…

石破総理
「一言でいえば非常にフレンドリーな感じがしました。言葉を飾ったりつくろったりするのではなく、本音で話が出来る、そのような方だと印象を持った」

石破総理は来週にも、トランプ氏との面会を検討しているといいます。

かつて安倍元総理は、外国の首脳として初めて就任前のトランプ氏と面会し、ゴルフ外交などを通じて親密な関係を築きました。

トランプ氏は少数与党の石破政権をどう見るのでしょうか。アメリカ政治に詳しい小谷さんは…

明海大学 小谷哲男教授
「(石破政権は)権力基盤が弱いので、信用できるのか、決めたことを実行できるのかというふうに思うでしょう。他方で、権力基盤が弱いからこそ、足もとを見て法外な要求をしやすい。同盟国に負担を求める、貿易交渉で大きな譲歩を迫ることもある」

“戦争”抱える国も注目 ガザ市民「トランプ氏は敵」

一方、国際社会が大きく注目しているのが、“2つの戦争”への対応です。ウクライナ情勢にはどう臨むのか。ロシアのプーチン大統領は早速、トランプ氏に称賛の声を上げました。

ロシア プーチン大統領(7日)
「命を狙われた時の彼の行動には感銘を受けた。彼は勇敢な男だと分かった。男らしかった。彼(トランプ氏)が大統領に選ばれたことを祝福したい」

一方、気が気でないのがウクライナのゼレンスキー大統領です。トランプ氏はウクライナへの支援継続に消極的とされるからです。

ヨーロッパ各国が集まる首脳会議に出席したゼレンスキー大統領は…

ゼレンスキー大統領(7日)
「トランプ氏の行動がどうなるか分からないが、より強いアメリカを望む」

すでにトランプ陣営の中では、戦闘を凍結し、ロシアの占領地域は現状維持、ウクライナのNATO加盟は棚上げする案が浮上しているといった報道も出始めています。

小谷教授
「『そもそもウクライナはもう戦争で勝てない。これ以上お金をかけて軍事支援しても無駄だ』という側近たちがいて、ウクライナにより多くの譲歩を求めることになる。プーチン氏にとっては望ましい方向性を目指しているといえる」

そして、戦火が絶えないガザの人々からは…

市民
「彼(トランプ氏)は我々にとって敵だ」

前回任期中、エルサレムをイスラエルの首都と認定するなど、イスラエル寄りの政策をとったトランプ氏。イスラエルのネタニヤフ首相は「偉大な同盟を再確認することになる」と期待感をにじませました。

トランプ氏が再び舵をとる超大国・アメリカ。今後、どこへ向かうのでしょうか。

トランプ前大統領
「これはアメリカにとっての勝利だ。アメリカを再び偉大な国にする」

(「サンデーモーニング」2024年11月10日放送より)

このニュースに関するつぶやき

  • トランプ嫌いは左翼?というのは幼稚な妄想で、ベルリンの壁が崩壊して35年が経っても、右翼だ、左翼だ、とその用語の意味も知らない歴史認識こそ、問題だろう。
    • イイネ!2
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