【高校ラグビー】国学院久我山２大会ぶり44度目Ｖ　昨年決勝で知った「３点」の重み／東京第２

＜全国高校ラグビー東京都第2地区予選：国学院久我山27−10早実＞◇決勝◇10日◇東京・秩父宮ラグビー場

全国大会5度の優勝を誇る国学院久我山が早実を27−10で破り、2大会ぶり44度目の優勝を飾った。CTB齋藤航主将（3年）は「ホッとした気持ちでいっぱいです」と喜びをかみしめた。

昨年は決勝で目黒学院に12−15で惜敗。花園への切符を逃した。「ほんとに苦しかった。一番苦しかった。もう2度と負けを経験したくない」。そう振り返る1年前の一戦で知った「3点」の重みを、翌年に生かした。

この日は前半で3トライを挙げ、24−5で試合を折り返した。後半8分、相手がオフサイドの反則。トライを狙う選択もあった。しかし齋藤は「何点でもいいから、後半の入りを大事にとチームで決めていた」。自信を持って、ペナルティーゴール（PG）を選択。FB加藤竜朗（3年）が確実に決めて3点を加え、27−5と差を広げた。

主将は「そのショットで22点差。3トライ3ゴールで追いつけない点差にして、相手にプレッシャーになった」と狙いを明かす。その後は早実にペースを握られる展開が続いたが、点差の余裕もあり、堅実に試合を進めた。

12月に控える全国大会に向け「今日は今日の結果で喜んで、また明日から花園に向けて準備したい」。2年前の花園では、3回戦で報徳学園に0−26の完敗。ベスト16で敗退した。「実際自分もその試合に出ていて、報徳学園に負けて悔しい思いをした。次はベスト16を超えて、もっと上に行けるような良いチームにしていきたい。残りの1カ月間で成長したい」と気を引き締めた。