松井証券はこのほど、全国の20〜69歳の「推し活」を行っている人合計1,000名を対象とした「推し活とお金に関する実態調査」をインターネット調査にて実施しました。
■人気の「推し活」と悩みについて
(1)「推し活」で人気なのはマンガ/アニメ/ゲームのキャラクター、次いで国内アイドル。スポーツ選手やミュージシャンも人気
「推し活」を行っている1,000人に「あなたがやっている「推し活」の内容を教えてください。」という質問をしたところ、「マンガ/アニメ/ゲームのキャラクター」(22.7%)、「国内アイドル」(21.7%)が20%を超え、人気の高さがうかがえました。
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次いで、「スポーツ選手/チーム」(19.7%)、「ミュージシャン/バンド」(17.7%)がランクインしました。(複数回答)
(2)「推し活」者の3人に2人は悩みを抱えており、「推しに使える金額が少ない」「貯蓄ができない」が上位に
推し活をするにあたっての悩みは「推し活に使える金額が少ない」が最多(43.0%)で、次いで「貯蓄ができない」(41.3%)という結果に。好きな推しのために惜しみなくお金を使いたいという気持ちと、実際に使える金額には限度があるという金銭的なジレンマを半数近くの人が抱えていることがうかがえました。
また「共有できる友人がいない」(26.1%)、「仕事や家庭の時間配分」(23.9%)など人間関係や推し活をする時間に関する悩みが続きました。(複数回答)
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(3)推し活費用の中で負担に感じる「グッズの購入費用」、「VTuber」推しでの割合が最多に
また、「推し活」の費用を負担に感じると答えた人に具体的に何が負担に感じるか聞いたところ、「グッズの購入費用」(32.3%)、「コンサートやライブのチケット購入費用」(29.4%)、「遠征費用」(26.8%)が上位に入りました。「ゲーム内課金」(9.9%)や「投げ銭」(6.5%)などオンラインでの費用も負担の項目に上がりました。(複数回答)
負担に感じる項目のトップだった「グッズの購入費用」を推し別に見てみると、「VTuber」(41.7%)がトップに(複数回答)。また宝塚や2.5次元も含めた舞台俳優もほぼ同率(41.0%)となっており、昨今、アパレルや食品などさまざまなシーンとのコラボを行うマンガやアニメ、ゲームのグッズはコレクター心をくすぐるのでしょうか。ファンの苦労が垣間見える結果となりました。
■「推し活」の費用捻出について
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(4)「推し活」費用、5,000円/月が理想と現実のライン。実際に使う金額は5,000円/月未満が半数以上に対して、理想では5,000円/月以上が半数以上と逆転
月に「推し活」に使っている金額は5,000円未満が55.9%となり、10,000円以上を「推し活」に使っている率を上回りました。一方で、理想の「推し活」に使いたい金額を聞いてみると、5,000円以上が55.5%となり、5,000円が理想と現実のラインであることがわかりました。
また中には、「国内アイドル」や「マンガ/アニメ/ゲームのキャラクター」に毎月20万円を注ぐ猛者もいました。
(5)「推し活」の費用捻出は「節約」「ポイ活」など消費活動の延長線が最多。一方で「副業」や「投資」などからの捻出も
「推し活」の費用をどのように捻出しているか訊ねたところ「節約」(36.8%)がトップで「ポイ活」(36.3%)、「収入の余剰」(34.4%)が続きました。その他、「投資」(8.8%)から「推し活」費用の捻出をしている人もみられました。(複数回答)
(6)「推し活」に3万円の費用をかけている約3人に1人が投資を実施
1ヶ月に「推し活」費用で30,000円以上使っている人と「投資」で「推し活」費用を捻出している人をかけ合わせてみると、1ヶ月に「推し活」費用を3万円以上かけている人の約3人に1人が「投資」を行っていることがわかりました。
また、「推し活」の費用捻出方法で「投資」と回答する人が8.8%だったのに対し約4倍となり、「推し活」費用をかけている人ほど「投資」をしている割合が高い結果となりました。
■「推し活投資」について
(7)「推し活」の費用を「投資」で捻出している人は「国内株式」や「投資信託」の割合が高く、約半数が「新NISA」を活用
なお、「推し活」の費用を「投資」(8.8%)で捻出しているという人に、どのような投資をしているか訊ねたところ、「国内株式」(59.1%)、「新NISA」(48.9%)、「投資信託」(43.2%)が上位に入りました。(複数回答)
(8)「推し活」の費用を投資で捻出していると回答した人の約半数が「推し活投資」を行っている実態が明らかに
「推し活」の一環として、推しに関連する銘柄へ投資することを「推し活投資」と呼びますが、実際に「推し活」費用を「投資」で捻出している人の半数以上となる53.4%が「推し活投資」を行っていることがわかりました。
また、「推し活投資」を行う際の、重視している点、基準としている指標や銘柄の選び方について具体的に聞くと、
・「推しが広告に出ている企業の株を買う」(東京都30代男性) ・「推しの所属事業所を持分法適用会社として保有している会社に投資したので、資本関係のあるところにしている」(東京都20代男性) ・「推しタレントの所属事務所の株を購入して株主優待をもらう」(神奈川県50代男性)
などの声が聞かれました。
(9)現在投資をしていない「推し活」者の半数以上が「今後投資をしたい」と回答
現在投資をしていない「推し活」者に今後投資をしたいか聞いてみたところ、半数以上の52.3%が「投資をしたい」と回答。「節約」や「ポイ活」「収入の余剰」など消費行動から「推し活」費用を捻出している人も、半数以上が今後「投資」を行いたいと考えていることがわかりました。
■調査結果まとめ
今回の調査では、「推し活」をしている3人に2人が「推し活」に関して悩みを抱えており、「推し活」に使える金額や貯金ができないといった金銭的な悩みが上位にあがっており、「節約」や「ポイ活」から捻出しているという実態が明らかになりました。
一方、「投資」から推し活資金を捻出している人も一定数おり、その約半数が「新NISA」を活用していることがわかりました。
また、投資をしていない人でも、半数以上が投資に関心を示しており、「老後の費用のため」(48.2%)や「生活防衛費用のため」(42.3%)といった将来への不安解消の期待が表れていました。
■調査概要
「推し活」とお金に関する実態調査 ・調査方法:インターネット調査 ・調査時期:2024年9月 ・調査対象:全国の20〜69歳の「推し活」を行っている男女1,000名 ・世代割付:20代、30代、40代、50代、60代各200名(男女100名ずつ) ・調査機関:ネオマーケティング
(エボル)
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