11日、名古屋競馬1Rで行われたC29組(ダ1400m)にて、希少な血統背景を持つオグリマックイーン(牡3、愛知・沖田明子厩舎)が初勝利を挙げた。
同馬は父ギンザグリングラス、母アザヤカサクラ、母の父サウスヴィグラスの血統。父父がメジロマックイーン、母母父がオグリキャップにあたり、馬名には「オグリキャップとメジロマックイーンより。世代を超えて血統を継ぐ」という意味が込められている。
父はメジロマックイーンの後継種牡馬で、これまで中央・地方で計10頭の産駒がデビュー。うち5頭が白星を飾っている。母は門別、名古屋、大井と渡り歩き、現役時代は主に短距離戦で活躍。通算で71戦13勝の成績を残した。
昨年9月に門別競馬場のダ1000mでデビュー。今季もホッカイドウ競馬で出走を重ねていたが、2着が最高着順で、前走から名古屋競馬に移籍していた。今回は6番人気でスタート。道中は4番手から運び、3コーナーから一気に進出すると、そのまま勢い衰えず3馬身差で初白星を手にした。平成初期の日本競馬界で隆盛を誇ったマックイーンとオグリの血を引く、ファンや関係者の思いが詰まった一頭。今後も注目の存在になりそうだ。