宇佐美貴史、10月のJ1月間MVPとベストゴールをW受賞! J2のMVPはマテウス・ジェズス

2

2024年11月12日 18:16  サッカーキング

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

サッカーキング

宇佐美貴史(撮影は第15節川崎F戦) [写真]=金田慎平
 Jリーグは12日、10月度の「明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP」、「明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞」、「明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞」、「明治安田Jリーグ 月間ベストゴール」を発表した。

 J1リーグの月間MVPは、ガンバ大阪に所属するFW宇佐美貴史が、今年6月以来今季2度目の受賞を果たした。G大阪は10月開催のリーグ戦を2勝1分1敗という成績で終え、宇佐美は2試合に先発、2試合に途中出場。5日に行われた第33節北海道コンサドーレ札幌戦では、1点ビハインドで迎えた65分にピッチに送り出されると、90+4分に同点弾のPKを沈めただけでなく、90+8分に見事な個人技から逆転ゴールを叩き込む。大逆転勝利の立役者となり、JFA技術委員も「札幌戦であげたゴールは、技術だけでなく、バックストーリーやサポーターの思いなどを背負って成り立っているのが印象的」と称えた。

 J2リーグの月間MVPには、V・ファーレンに所属するMFマテウス・ジェズスが輝いた。長崎は10月に行われたリーグ戦で3戦全勝を達成。一時は遠のいたかと思われた自動昇格にわずかな望みを繋げたが、その原動力となったのがジェズスだった。それまでジェズスは“インテリオール”のポジションで起用されていたが、第34節大分トリニータ戦(○4−1)よりセンターフォワードにコンバートされると、得点力に拍車がかかるとともに前線での守備でも奮闘。最終的には10月の3試合で4ゴール1アシストの暴れっぷりで、文句なしの受賞を果たした。

 なお、今季のJ2リーグはすでに全日程が終了しており、長崎はラスト5連勝を成し遂げながら、3位でシーズンを終えた。ここからはJ1昇格プレーオフの戦いが控えており、12月1日に準決勝で本拠地『PEACE STADIUM Connected by SoftBank』にベガルタ仙台を迎える。

 J3リーグでは、FC岐阜に所属するFW藤岡浩介が今年2・3月以来、今季2度目の月間MVPを勝ち獲った。岐阜は10月に行われたリーグ戦を3勝1敗と好成績で駆け抜けたが、藤岡は全4試合に先発出場しただけでなく、第32節AC長野パルセイロ戦(○2−1)を除く3試合で2ゴール、つまり4試合の出場で6ゴールをマーク。類稀なる得点能力を発揮し、岐阜の復調に貢献した。橋本英郎Jリーグ選考委員は「岐阜は元々能力があるチームであり、今年はその結果が出ている中で、自分自身にフォーカスが充てられている選手。得点にはいつも藤岡選手が絡んでいて、チームで一番活躍していると言っても過言ではない。チームも個人としても良い流れ」と称賛している。

 加えて、J1リーグの月間優秀監督賞には、湘南ベルマーレを率いる山口智監督が、7月以来今季2度目の受賞。湘南は10月に開催された2試合をともに白星で飾っており、足立修Jリーグ選考委員長は「選手入れ替えが激しい中、指導者として継続していることの信念が結果に表れている」とその手腕を評価した。

 J2リーグでは、ジェフユナイテッド千葉を率いる小林慶行監督が選出。千葉は最終的にリーグ戦を7位で終え、惜しくもJ1昇格プレーオフ行きの切符を逃したが、10月は3戦全勝を達成していた。J3リーグでは、10月の4試合を3勝1分と無敗で駆け抜けたガイナーレ鳥取から、林健太郎監督が受賞している。

 また、今季より新設された月間ヤングプレーヤー賞には、J1リーグでは湘南に所属するMF鈴木淳之介が受賞。鈴木は3バックの一角を担って2試合ともにフル出場し、2連勝に貢献した。J2リーグでは、10月に入って完全に主力に定着したレノファ山口FC所属のFW末永透瑛が受賞。J3リーグでは、3勝1分と好調だった岐阜より、MF西谷亮が同賞に輝いた。

 そして、各リーグのベストゴールも発表。J1リーグでは、前述のG大阪対札幌の一戦で、宇佐美が90+8分に決めた圧巻の逆転ゴールが選ばれた。J2リーグでは、藤枝MYFC所属のFW矢村健が、今季2度目の同賞を受賞。矢村は5日に行われた第34節いわきFC戦(△1−1)において、スコアレスで迎えた前半16分に背後からの浮き球ボールをダイレクトボレーで叩き込んでいた。

 J3リーグでは、クラブ史上初のJ2昇格を確定させているFC今治のMF山田貴文が受賞。山田は第32節Y.S.C.C.横浜戦で、0−1で迎えた後半立ち上がりの46分に、ボックス手前右寄りの位置からドライブシュート(○3−1)を沈めていた。

 10月度の各賞受賞者一覧、および受賞者のコメントは下記の通り。

■明治安田Jリーグ KONAMI月間MVP
J1:宇佐美貴史(ガンバ大阪)

「月間MVPにも選出いただき、ありがとうございます。自分でいいのかなというところが率直にはあるのですが、札幌戦の印象が大きかったのかなと思います。大阪ダービーで負けて、どん底に突き落とされた中、次戦の札幌戦、何とかチームを立ち上がらせないといけないという強い思いが自分のところにチャンスを引き寄せてくれた一つの大きな要因だったのかなと思います。そこを決め切ったことでチームの状態も上向いたので、あの試合で勝つことができて良かったです。今、チームはいい状態、メンタル的に燃えているような状態だと思うので、それを絶やさないようにシーズン終わりまで走っていきたいですし、リーグは出来る限り上の順位で、また天皇杯のタイトルのチャンスもあるので、必ず、全員で獲れるように頑張っていきたいです」

J2:マテウス・ジェズス(V・ファーレン長崎)

「この賞はみんなの力があってこその賞だと思いますし、自分ひとりでは獲ることができなかったと思います。そして、僕たちはJ1昇格を何としても成し遂げたいです。その目標達成にむけてプレーオフ2試合も頑張っていきたいと思います!」

J3:藤岡浩介(FC岐阜)

「今シーズン二度目の明治安田J3リーグ月間MVPに選んで頂きありがとうございます。チームが見せてきたパフォーマンスが評価されたからこそ頂ける賞なので、自分のプレーを最大限に生かしてくれるチームメイトに感謝しています。残りのシーズン、FC岐阜の為に全力で戦います!」

■明治安田Jリーグ 月間優秀監督賞
J1:山口智監督(湘南ベルマーレ)

「明治安田J1リーグ10月度の月間優秀監督賞に選んでいただきありがとうございます。非常に嬉しく、誇りに思います。選手はもちろん、チーム全員での日々の積み重ねがあってこその賞なので、みんなで喜びを分かち合いたいと思います。また、いつも支えていただいている湘南に関わる全ての方々にも感謝いたします。これからも『Step by Step』で続けていきたいと思います」

J2:小林慶行監督(ジェフユナイテッド千葉)

「この度は、2024明治安田Jリーグ10月度のJ2月間優秀監督賞に選出して頂きありがとうございます。チームとして不運なケガが続いてしまっている今シーズンこのタイミングで勝利を重ねることが出来たのは、自分たちの目指すスタイルを信じてハードワークし続けてくれている選手たちとそれをサポートしてくれるスタッフ陣の質の高さのおかげです。そして2試合連続で逆転勝ちすることが出来たのは、最高のサポーターたちの“苦しい時ほど俺たちがチームを勝たせるんだ“というとんでもない熱量のおかげでした。全ての方々に感謝します。そしてジェフユナイテッド市原・千葉に関わる全ての人を代表してこの賞を受け取らせて頂きます。ありがとうございました」

J3:林健太郎監督(ガイナーレ鳥取)

「この度は、10月の明治安田J3リーグ月間優秀監督賞に選出していただきありがとうございます。シーズンも終盤に差し掛かった中、チームで積み上げてきたものがこのような形で評価していただけたことは非常に嬉しく思います。選手、現場スタッフ、フロントスタッフの皆様、そしていつも力強い応援をしてくれるサポーターの方々のおかげでいただけた賞です。みなさんありがとうございます!」

■明治安田Jリーグ月間ヤングプレーヤー賞
J1:鈴木淳之介(湘南ベルマーレ)

「10月度の月間ヤングプレーヤー賞に選んでいただきとても嬉しく思います。満足することなく引き続き頑張りたいと思います。そして、チームとしてひとつでも上の順位でシーズンを終えることができるよう、残りの試合も頑張りますので応援よろしくお願いします」

J2:末永透瑛(レノファ山口FC)

「まずは、このような素晴らしい賞に選んでいただき大変嬉しく思います。この賞はチームメイト、スタッフの皆さん、サポーターの方々に支えられて受賞出来たと思います。いつもありがとうございます。ただ、この結果に満足することなくさらに成長できるよう日々の練習から頑張っていこうと思います。これからも応援よろしくお願いします」

J3:西谷亮(FC岐阜)

「この度は、月間ヤングプレーヤー賞に選出いただき大変嬉しく思います。この賞はFC岐阜を応援してくださる皆様をはじめ、チームメイトや監督・コーチングスタッフの支えがあり受賞できたと思っています。現状に満足することなく、これからもひたむきに努力を積み重ねていこうと思います。引き続き応援よろしくお願いします」

■明治安田Jリーグ 月間ベストゴール
J1:宇佐美貴史(ガンバ大阪)

▼2024年10月5日 第33節 ガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌 90+8分の得点
「今回、月間ベストゴールを受賞することができ、とても嬉しく思います。右足で狙っていましたが、ボールが左足で打つ位置に来たので、直前まで打とうか迷っていました。ただ、来たボール自体は得意なボールだったので、ピンポイントでコースを狙うというよりは、とにかく枠に入れることを考え、しっかりミートすることを心掛けました。シュートそのものも気持ち良いゴールでしたが、チームにとっても大きな意味のあるゴールになり、嬉しかったです」

J2:矢村健(藤枝MYFC)

▼2024年10月5日 第34節 藤枝MYFCvsいわきFC 16分の得点
「今シーズン2度目のベストゴール賞をいただき大変嬉しく思います。ありがとうございます。練習から常に狙っているポイントにとても良いボールを配球してくれたので、自分の身体と感覚を信じて振り抜いた結果がゴールに繋がりました。ただ、得点できているものの数試合勝利できていないので、勝たせるゴールを決められるようにこれからも精進していきます」

J3:山田貴文(FC今治)

▼2024年10月12日 第32節 FC今治vsY.S.C.C.横浜 46分の得点
「この度はありがとうございます。このような賞をいただけて本当に嬉しく思います。このゴールは、前半0−1とリードされたて迎えた後半。ひっくり返す気持ちを後半の頭から出したいと思ってプレーしました。結果的にそれがゴールにつながって、本当に良かったです。ファン・サポーターの皆さん、残りのシーズンも一緒に戦っていただけたら嬉しいです。そして、シーズンの最後に一緒に喜びましょう!」


【動画】10月の月間ベストゴール








ランキングスポーツ

前日のランキングへ

ニュース設定