Apple Watchを初代から取材・レビューし続けてきた筆者ですが、個人としては「Apple Watch Series 6」までしか購入していませんでした。
しかし、2024年秋に発売された最新の「Apple Watch Series 10」(以下、Series 10)に、久しぶりに買い替えをしました。ここでは、同機を1カ月使ってみた上で気づいた3つのことをまとめました。
●ジェットブラックにすればよかったかも……
Series 10では、前モデルに比べてケースサイズが1mm大きくなり、薄さが1mmスリムになりました。実際に新モデルを装着してみると、確かに画面が少し大きくなり、なんとなく薄くなった気はします。
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ただし、古いモデルの「Series 3」を長く使ってきたような人なら別として、多くの既存モデルのユーザーにとっては、そこまで衝撃的な変化を感じるわけではありません。
また、デザイン刷新に伴って、ケース裏側の継ぎ目がなくなり、ケース全体がよりシームレスな外観になっていますが、これについても肌に触れる面のことなので、装着時には見えません。デザイン刷新は、本世代のアップデートの目玉である一方で、その進化幅にさほど驚くことはありませんでした。
一方、新色の「ジェットブラック」は実物に触れてみると、暗い状態のディスプレイに近い光沢感のある黒色でケース側面までが統一されており、洗練された印象でした。筆者は従来からある「シルバー」を購入したのですが、購入後に見たジェットブラックに引かれてしまったので、これから購入を検討する人はまず、店頭で実機を探して確認してみると良いかもしれません。
●充電速度がかなり速くて使いやすい
Series 10の使い勝手に関しては、まず充電速度がアップしたことに感動しました。 Series 10を高速充電すると、たった30分で0%から80%までチャージされます。
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バッテリー持ちについては、諸々のヘルスケア・ライフログ機能をオンにしておくと、結局1日1回の充電が必要です。しかし充電時間が短くて済むので、シャワーを浴びて顔を洗うくらいの隙間時間で充電器にセットしておけば、必要な充電がほぼ完了するイメージです。これによってワークアウトや睡眠時の計測も、ストレスなく行いやすくなりました。
ちなみに、Series 7〜9のモデルはすでに高速充電に対応していましたが、こちらの充電速度は45分で0%から80%になるようなものでした。Series 10ではこれがさらに速くなったわけです。さらにSeries 6以前のモデルでは、満充電に1時間半以上かかることすらあるので、使い勝手は雲泥の差と言えるでしょう。
●内蔵スピーカーからの音楽再生は意外と良い
Series 10におけるハードウェア面での新機能としては、以下が挙げられます。
・2000ニトのディスプレイが斜めから見ても明るく見えるようになった
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・内蔵スピーカーで楽曲やポッドキャストなどを再生できるようになった
・水深計や水温センサーを搭載した
その中でも、実際に使ってみて良かったのは、内蔵スピーカーでの音声コンテンツの再生でした。もちろん普段の生活の中では、HomePodやiPhone、Macなどのスピーカーもあるので、Apple Watchから音楽を再生する機会は限られます。しかし、洗濯物を洗濯乾燥機から出してたたむ――といったちょっとした作業の際に、Apple Watchからパッと音楽を再生できるのは、意外と使い勝手が良かったです。
もちろん、そのサウンドはiPhoneの内蔵スピーカーくらいのクオリティなので、楽器のディティールを楽しむようなレベルではありませんが、作業BGMとしてジャズやポップスを流して楽しむくらいなら十分でしょう。
Series 10の価格は5万9800円(税込、以下同)から。上位のチタニウムモデルになると10万9800円からになるので、やや手を伸ばしにくいですが、先述した新色のジェットブラックはアルミニウムモデルなので5万9800円で入手できます。Series 4やSeries 5は、今秋でついにOSアップデート対象外になったので、買い替えの良い機会として、チェックしてみると良いかもしれません。
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