11月15日(金)から始まるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイでのIMSA公認テストには、ハート・オブ・レーシングチーム(HoR)のアストンマーティン・ヴァルキリーAMR-LMHを含む30台以上の車両が参加する予定だ。
来季2025年も開幕戦の舞台となるフロリダの“ハイバンク”では、少なくとも31台のマシンが北米耐久シリーズのテストのために集結する。なお、同テストはGTDプロとGTDクラスに参戦する車両が、2025年用の新しいトルクセンサーを使用する最初の公式テストとなる。
金曜日から日曜日まで続くイベントの前に公開されたドキュメントには、合計12台分のGTPチームがリストアップされている。その中には来シーズンのデビューを予定するアストンマーティンのル・マン・ハイパーカー(LMH)、23号車ヴァルキリーAMR-LMHを走らせるHoRも含まれる。
イアン・ジェームスが率いるチームのノンハイブリッドV12エンジン搭載車は先日、ミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタでテストを行っているのが目撃された。このテストは、中東で別の車両を使用して実施されたテストと並行して行われている。
日本から、スーパーGTやスーパーフォーミュラなどで活躍する太田格之進が参加する3日間のテストには、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツをはじめ、BMW MチームRLL、キャデラック・ウェイン・テイラー・レーシング、アキュラ・メイヤー・シャンク・レーシング、アクション・エクスプレス・レーシング、JDCミラー・モータースポーツ、そしてランボルギーニ・アイアン・リンクスというGTPチームが揃って参加予定だ。
先週末、鈴鹿サーキットで行われたスーパーフォーミュラ最終大会で2連勝を飾ったを太田は、アキュラのLMDhカー(=GTPクラス参戦車)であるアキュラARX-06をドライブする予定だ。
LMP2クラスでは、TDSレーシング、AOレーシング、ライリー、クラウドストライク・レーシング・バイ・ARPが各1台、ユナイテッド・オートスポーツが2台の計7台の出走が見込まれる。
GTDプロクラスとGTDクラスに参加する7つのGT3メーカーからは、次の11チームがエントリーした。台数は各チーム1台で延べ11台だ。
・AOレーシング(ポルシェ911 GT3 R)
・アイアン・デイムス(ポルシェ911 GT3 R)
・ライト・モータースポーツ(ポルシェ911 GT3 R)
・バッサー・サリバン(レクサスRC F GT3)
・マグナス・レーシング(アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ)
・ファン・デル・ストゥール・レーシング(アストンマーティン・バンテージAMR GT3エボ)
・コンクエスト・レーシング(フェラーリ296 GT3)
・インセプション・レーシング(フェラーリ296 GT3)
・ポール・ミラー・レーシング(BMW M4 GT3)
・DXDTレーシング(シボレー・コルベットZ06 GT3.R)
・フォード・マルチマチック・レーシング(フォード・マスタングGT3)
なお、このテストに向けたドライバーのラインアップはまだ確定していない。
テストは15日(金)がGTPとLMP2の専有走行となり、この初日は昼間のセッション2回のみ。翌16日(土)は昼間の2回のセッションに加えてナイトセッションが1回予定され、トラックにはGTDプロとGTDのエントリーがプロトタイプカーに加わる。
最終日となる17日(日)はGTDプロ、およびGTD車両のみが参加する日中の2セッションが行われる予定だ。
これまでのデイトナでの公認テストとは異なり、GTカーのいわゆる“ターゲット・パフォーマンス・テスト”は今週末には行われず、代わりに来年1月の公式テスト『ロア・ビフォア・ザ・ロレックス24』で実施される。
ただし、ポルシェやキャデラックを含むいくつかのLMDhメーカーは、今回から車両のアップデートを展開すると予想されている。