ズボラの気持ちを分かってる…!無印「裏返しても履ける靴下」が画期的、商品化の裏に半身まひの家族【開発秘話を聞いた】

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2024年11月13日 07:00  まいどなニュース

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「裏返しても履ける靴下」が話題の無印良品※画像はイメージです(tang90246/stock.adobe.com)

画期的な発明だ!とSNS上で話題になっている靴下がある。無印良品の「裏返しても履ける靴下」。名前の通り、表でも裏でも履ける靴下だ。ネット上では「ズボラの気持ちを分かっている」「子どもが小さい時にほしかった」などの声が上がる。どのような経緯で開発したのか、運営会社の「良品計画」に開発秘話を聞いた。

【写真】無印良品の「裏返しても履ける靴下」

ある社員からの要望

広報担当者によると、開発のきっかけは、半身まひで体の不自由な家族がいる社員からの要望だった。「裏と表を気にしなくていい仕様の靴下があれば助かる」との意見をもらったのが始まりだという。

洗濯時に裏返った靴下を表に返すなど、よく考えると面倒な作業。「脱いだら脱ぎっぱなしの家族や、子どもの靴下の裏返し直しにストレスを感じている人もいるようだったので、商品開発を進めました。手先に障害があり靴下の裏返しが難しい方も想定しました」と説明する。

こだわったのは、履き心地が良く、裏側であることが目立たないこと。一般的な靴下は、外側と内側で使う素材が異なるという。外側は綿などの素材で、マットな見た目。一方、内側はポリウレタンやポリエステルといった素材で、少し光沢感があるという。今回の靴下は、2つの違いが目立たないように、生地の編み立て方を工夫。つま先部分の縫い目は、できるだけ平らになるように縫製したという。

見た目の違いはあるの…?

では、実際の表と裏に見た目の違いはあるのだろうか…? 一見するだけでは分からなさそうだが、ネットストアの商品レビューには「つま先の縫い目が真っ平ではないので判別はつく」との意見も。広報担当者も「少し凸となっている方が本来の裏面で、分かると思います」と説明する。

靴下が話題になったのは、あるXユーザーが「この世の全てのものぐさの民よ、無印に行くのだ」と、靴下を紹介したのをきっかけ。広報担当者は「発売したのは今年2月ですが、売り始めてから最近まで売場でも目立ちませんでした。注目していただき大変うれしく感じております」とした。

「裏返しても履ける靴下」はレギュラー丈とスニーカーインの2種類。店頭販売が25-27cm、ネットストアは23-25cm、27-29cmがある。レギュラー丈は白、ダークネイビー、チャコールグレー、黒、グレー、カーキ。スニーカーインは白、ダークネイビー、チャコールグレー、黒。いずれも1足590円。

(まいどなニュース・山脇 未菜美)

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