『耳掃除』が原因で激しい頭痛に? 間違ったやり方を続けたせいで体調不良に陥ってしまった事例を紹介

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2024年11月13日 18:40  ニコニコニュース

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 今回ご紹介するのはゆっくりするところさんがニコニコ動画に投稿した『【2024年】『頭が痛すぎて死にそう』耳掃除をし過ぎた結果、耳奥に「あるもの」が溜まっていき壮絶な頭痛に…【ゆっくり解説』です。

 風呂上がりに綿棒で耳掃除、夜寝る前に耳掃除。誰しもがやったことはあるのではないでしょうか。
 ですが、やり方次第では健康に悪い影響を与えてしまうかもしれないことはご存じでしょうか。
 今回は『耳かき』でまさかの体調不良に陥ってしまった事例の解説をしていきます。

魔理沙:
 関東地方某所に暮らす50代の女性『Aさん』はひどい頭痛の症状に悩まされていた。
 2024年5月、彼女には特に大きな持病などはなかったものの、ここ数日頭の右側こめかみ辺りに強い痛みを感じていた。

 最初は右耳の奥あたりにちょっとした違和感を覚えた程度だったが、その翌日には耳奥だけではなく頭の右側全体がジンジンと痛みだし、それは時間が経過するとともに強くなっていった。

霊夢:
 そんなに痛いって絶対普通じゃないわよそれ……。

魔理沙:
 これは今まで体験したこともないようなひどい頭痛で、発症してから3日後の午後にはあまりの激痛で何も考えられないほどになり、このままでは死ぬかもしれないと考えるほどだったという。

 そのため、近所の医療機関に駆け込んだ彼女はそこで医師に助けを求めた。
 頭痛が始まった当初右耳の奥が痛んでいたことから耳鼻科を受診しており、そこで医師の診察を受けた。

霊夢:
 そっか、耳から痛み出したなら何か耳の病気かもしれないもんね。

魔理沙: 
 医師がすぐに彼女の耳を検査し、「Aさん、 耳の奥にとんでもない量の耳垢が固まっています」と伝えた。

霊夢:
 耳垢であんなことになってたの!?

魔理沙:
 そう、実はAさんのあの激痛は、耳の奥に詰まっていた巨大な耳垢が原因だったんだ。
 通常、耳垢が耳道に詰まっている場合、耳鼻科に行けばその場ですぐに摘出してもらえる。

 しかしAさんの場合、その量があまりにも多く、耳の入口から鼓膜までをつなぐ『外耳道』という音の通り道が炎症を起こしており、そこにガチガチに固まってしまっていたため簡単には摘出することができなかった。

霊夢:
 イヤアアアアアアア!!!! 怖い!!

魔理沙:
 この耳垢はほとんど岩のように硬質化しており、これが外耳道を刺激した結果炎症を起こし激しい頭痛を引き起こしていたものだと考えられた。

霊夢:
 そんなに耳垢が詰まるまで気がつかないわけ!?

魔理沙: 
 通常ここまで耳垢が詰まっていれば、音が聞こえにくくなったり、痒みを感じたり、何かしらの違和感を覚えるものだ。
 しかしなぜかAさんはここまでのものが耳の奥に詰まっていても激痛を感じるまで気がつかなかった。

 医師はAさんを見た後、 

 「ここまでカチカチになって詰まっているとそのまま取り出すことはできません」
 「耳垢を柔らかくする薬を処方するので、それを定期的に耳に入れて、また明日来てください」

 と伝えAさんに液体状の薬を処方した。
 Aさんは数時間おきに1日3回耳の中に液体薬を垂らし、翌日再度耳鼻科を訪れた。

 そして、ようやく耳垢の一部がふやけて柔らかい状態になったため、吸引器によって耳から巨大な塊が吸い出された。

霊夢:
 うぅぅぅ……なんか怖いわね。

魔理沙:
 Aさんは医師から摘出した耳垢を見せてもらったところ驚愕。
 彼女の耳から出てきたものは、まるで樹木を加工した時に出てくる『おがくず』のような形状をしており、耳に詰まっていたとは信じられないくらい大量だったという。

霊夢:
 怖すぎる……。

魔理沙:
 この吸引を合計2回受け、外耳炎と診断され、耳の炎症を抑える薬を処方され、ようやく平穏な日々に戻ることができたという。

霊夢:
 よ、よかった。でも どうしてこんな状態になったわけ?

魔理沙:
 医師はAさんに発症までの経緯などを聞き取り、また、「普段から耳掃除をしていましたか ?」と尋ねた。

魔理沙: 
 Aさんは、

 「耳掃除は毎日綿棒で風呂上がりにしていました」
 「少しいい綿棒を使っていて約1.5cm程度耳に入れて掃除をしていました」

 と答えていた。 

霊夢: 
 耳掃除……お風呂上りなら結構やってる人いるでしょうし、別に普通のことしかしてないわね。

魔理沙:
 だが医師によればAさんの外耳炎の原因はこの耳掃除によるものだという。
 彼女は綿棒を耳の中に入れて掃除をしていたが、それを毎日行っていたせいで、知らず知らずのうちに耳垢を奥の方へと押し込んでいた。

 そのため、綺麗になったと思っていたのはその手前の部分。
 耳の入り口辺りだけだった。
 Aさんによれば耳掃除をしていた際、ついつい奥の方まで掃除したくなり、綿棒を奥に押し込むこともよくあったという。

霊夢:
 み、耳掃除してたと思ったら、本当は奥に押し込んでるだけだったんだ……。

魔理沙:
 ここまで極端な症状は稀だそうだが、医師によれば、耳掃除のしすぎで耳の奥に垢がたまり 、炎症を起こしてしまうケースは珍しくないという。 

霊夢:
 耳掃除がマイナスになることあるんだ……。

魔理沙:
 耳掃除については一般的にその賛否が分かれることがあるが、実は耳掃除自体医学的に不要でかつ危険な行為とされているんだ。

霊夢:
 えぇ!? 耳掃除ってしない方がいいの??
 耳垢がたまる方が体に良くない気がするんだけど。

魔理沙:
 もちろん耳垢がたまり続けてしまえば今回のような炎症に発展することもあるだろう。
 しかし外耳道には自然に耳垢を外に排出する自浄作用があるんだ。

 外耳道には奥から入口のほうへと表皮が移動する働きがあり剥がれた表紙、皮脂腺などの分泌液が混じり合った耳垢は何もしなくても自然に耳の外へと排出されていくようになっており、健康な外耳道は深部の清掃を必要としないものなんだ。

魔理沙: 
 これは日本耳鼻咽喉科 頭頸部外科学会のサイトなどにも記載され医師の間では常識になっており、各耳鼻科医などでは警鐘が鳴らされているんだが、 まだ一般に浸透しておらず、Aさんのように耳掃除をする人は多く、過度な耳掃除で炎症を起こしてしまう人が後を絶たないという。

霊夢:
 人間の体ってすごいのね……まさか耳にそんな自浄作用があるなんて全然知らなかったわ。
 じゃあ、綿棒を使うのもやめた方がいいのかしら?

魔理沙: 
 いや、これはあくまでも『耳垢』を取ろうとする耳掃除は危険かつ必要ないという話なので、
 例えば、耳に水が入ってしまった場合に綿棒で吸い取って除去したり『耳輪』などの汚れを取ったりする程度ならば問題はないそうだ。

魔理沙: 
 また医師によれば、


 「現在はさまざまな形状の耳かきが販売されていますが、外耳道は非常に繊細な部分なので綿棒、耳かきなどで刺激することで外耳炎を引き起こします。
 また、頻度が高ければ高いほど外耳炎を引き起こす可能性が高くなり、またこれを何年間も繰り返してしまうと、『外耳癌』になることもあるので注意が必要です」


 「実際の臨床現場でも耳掃除のしすぎで耳垢が奥にたまり、外耳炎や膿などの症状を訴えて受診される患者さんが多いです」


 「また近年では小型カメラが付いておりスマートフォンなどで内部を観察しながら耳垢が取れるようなタイプの耳かきもありますが、操作に慣れていなければ外耳道を傷つける可能性も十分にあります」


 「耳の中に違和感があると、つい掃除をしたくなる人が多いかと思いますが基本的には耳は触りすぎない方がいいです」


 「どうしても気になるという方は耳鼻科を受診して相談してください。医師によって安全に耳掃除が行われます。これが最も安全かつ有効な手段です」


 と語り、注意喚起を行った。

霊夢:
 なるほどね。かなり意外な原因だったけど、やっちゃってる人も多いだろうし知っておいた方がいいことよねこれ。

魔理沙:
 そうだな誰でも耳掃除をしたことは一度くらいあるだろう。しかし、そのリスクを深く考えることはあまりないかもしれないからな。 

霊夢:
 こんな怖いことになるなら無理に耳掃除はしない方がいいかもね……。

魔理沙:
 この医師が言うように、耳に関して何か気になることがあれば専門医に相談するのが一番いいだろうな。

 

 意識せずとも耳掃除のとき、奥まで綿棒を入れてしまっている人は多いのではないでしょうか。ですが、今回の解説でも語られたように奥まで綿棒を入れてしまうことは積もり積もれば健康に影響を与えてしまうことにつながってしまうかもしれませんから注意が必要ですね。
 フルバージョンでの解説をご覧になりたい方はぜひニコニコ動画でご覧ください!

▼動画はこちらから視聴できます▼

『【2024年】『頭が痛すぎて死にそう』耳掃除をし過ぎた結果、耳奥に「あるもの」が溜まっていき壮絶な頭痛に…【ゆっくり解説』

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