高い保温性や、汗などを吸湿して発熱する吸湿発熱性を持つ「メリノウール」。ワークマンから例年さまざまなメリノウール商品が登場していますが、2024年は中厚手の長袖ハーフジップシャツ「トレッキングメリノ長袖ハーフジップ」が、2900円(税込み、以下同)という驚きの価格で登場しました。日常でも、登山などのアウトドアでも活躍する製品です。
本記事では、本製品の実際の着用感や魅力などを紹介します。
●メリノウールシリーズは、シャツやソックスなど多彩なラインアップ
シャツやタイツ、ソックス、ニットグローブなど、幅広いメリノウール商品をそろえるワークマン。ワークマンの製品に使われるメリノウールは、ウールの中でも良質とされるメリノ種の羊から採取できるものです。
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中でもシャツやタイツ、パンツなどに使用している原料は、最高位の細さ(17.5マイクロン)の極細繊維から作られたスーパーエクストラファインメリノ。これを肌触りの良い天竺編みとしているので、ウールでありながらチクチクしにくいのです。
●フィット感が良く動きやすい
今回紹介する「トレッキングメリノ長袖ハーフジップ」の生地の厚さは、中厚手といったところ。動きやすいラグランスリーブを採用し、さらに身頃のサイドから袖口にかけてサイドパネルがつながるという特殊な裁断となっています。
袖口には親指を通すためのサムループが設けられています。ミドルレイヤーに袖を通すときや、手首からの隙間風を少しでも抑えたいときなどに重宝しそうです。
ただ、使わないときにも袖口から垂れ下がってしまい、突起物に引っ掛けることが何度かありました。個人的には不要と感じたので、いずれカットしてしまおうかと思っています。
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身長175cm、体重68kgの筆者が入手したのはMサイズ(適応身長165〜175cm、胸囲88〜96cm)です。先に紹介した特殊な裁断に加え、ウール自体が持つ伸縮性により、適度にフィットしながらも動きを妨げないという、インナーとして実に理想的な着用感です。
●ウールの機能性も十分 消臭効果の高さに驚き
ウールの優れた機能性により、朝の冷え込んだ時間帯はコットンや化繊のインナーよりも明らかに寒さを感じません。そして、そのまま着続けて昼間に気温が上がってきても、極端な蒸れを感じにくいのです。これはウールの持つ吸湿性によるもので、まさに“快適”という言葉がぴったり当てはまります。
試しに3日間着続けてみましたが、ほとんど臭くならなかったのには驚きです。これは臭気成分の吸着力が非常に高いというウールの特性によるもので、着替えを少しでも減らしたい縦走登山などで役に立つかもしれません。
●専門ブランドのおよそ3分の1の価格でこの性能を実現
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ハーフジップの長袖シャツは、アウトドア向けのインナーや行動着としても重宝することから、多くのアウトドア専門ブランドがラインアップしています。
中でもウールを使用したものはお値段が1万円前後するので、メリノウール100%の本製品が2900円というのは圧倒的に安いといえるでしょう。筆者は予備にもう1枚買おうと思っています。気になる人はワークマンにぜひ足を運んでみてください。