チャンギ国際空港、今後6年間で30億シンガポールドルを投資　スカイトレインに新車両

チャンギ・エアポート・グループは、チャンギ国際空港に今後6年間で30億シンガポールドルを投資し、サービスを改善する。

2008年に運行を開始したスカイトレインは、信号や通信などの耐用年数が近づいているシステムを刷新し、新車両を導入して輸送量を拡大する。ターミナル3の手荷物処理システムを交換するほか、ターミナル間の新たな手荷物輸送システムを屋上に建設することで、既存の地下システムへの需要を緩和する。ターミナル4のチェックインエリアを増やし、処理能力を15％拡大する。ターミナル1の入国審査ホールの収容能力も約60％拡大する。

さらに、ボーイング777-9型機の乗り入れを想定し、荷重制限を満たさない一部の誘導路の補強とターミナル間の搭乗橋の刷新を行う。これにより、39か所の搭乗橋が利用できるようになる。オープンスポットの駐機場も増設し、200か所以上に拡大するほか、折り返し時の遅延を最小限に抑えるスマートシステムも導入する。ターミナル3のシステムと施設も刷新する。

2023年から2043年にかけて、世界の旅客数が少なくとも2倍に増加すると予測されており、特にアジア太平洋地域では増加の半分以上を占めている。需要増加に対応し、旅行者に優れた接続を提供することで、シンガポールでの雇用増大に寄与することを見込む。2030年代半ばにターミナル5の運用を開始するまでに、高まる旅行需要に対応できるようにする。