「ブリオーニ(Brioni)」が、イタリア中部のアブルッツォ州ペンネにテーラリング学校「スクォーラ・ディ・アルタ・サルトリア・ナザレ(Scuola di Alta Sartoria Nazareno Fonticoli)」を開校した。
ブリオーニの共同創業者で、マスターテーラーでもあるナザレノ・フォンティコリ(Nazareno Fonticoli)の名を冠した同校は、年間1300時間、2年制のコースとなっており、ブリオーニのマスターテーラーや技術講師が指導を行うことで、次世代のテーラーを育成する。ブリオーニCEOのメディ・ベナバジ(Mehdi Benabadji)は開校式典で、初年度の16人の生徒全員に入学金の85%を負担する奨学金が授与されることと、1年目の中間試験と2年目の最終試験に合格した場合、入学金全額が奨学金で支給され、費用が返還されることを発表した。
アルタガンマ財団(Altagamma Foundation)事務局長のステファニア・ラッツァローニ(Stefania Lazzaroni)は開校に際し、「今後5年間でラグジュアリー企業には27万6000人の技術職の専門家が必要とされ、そのうち7万5000人はファッション業界で求められていますが、約50%の企業が人材確保に難航しています。ブリオーニによる本校の再開は、イタリアのテーラリング技術を支援するための具体的な例であり、この問題解決に向けた需要な一歩です」とコメントしている。
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