ドコモのポイ活プラン「ahamo/eximo ポイ活」は誰向け? お得になる条件を検証した

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2024年11月15日 13:21  ITmedia Mobile

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ドコモが提供している2つのポイ活プランを検証する

 携帯電話の料金プランにポイント還元の特典を付けた「ポイ活プラン」が人気だ。KDDIは「auマネ活プラン」、ソフトバンクは「ペイトク」プランを提供。ドコモは4月の「ahamo ポイ活」に続いて、8月から「eximo ポイ活」を提供している。


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 ドコモユーザーの中には、どちらのポイ活プランを利用すればいいのか、悩める人もいるのではないだろうか。そこで各プランの特徴や違いと共に、どんな人が得できるのかについても検証してみた。料金は全て税込み。


●ahamo ポイ活は110GBが実質2750円


 まずahamo ポイ活プランについておさらいしよう。月額7150円で、この中に「ahamo(30GB)」2970円+「大盛りオプション(80GB)」1980円+「ポイ活オプション」2200円が含まれる。なお、ahamoのデータ量は10月1日から料金はそのままで20GBから30GBに増量された。


 ポイ活プランの特典として、「d払い」で支払ったときのポイント還元率が通常1%から3%にアップする。ahamoの利用料金を「dカードGOLD」で決済している場合は5%になる。しかも現在はキャンペーン期間中(終了時期未定)で、一律10%のポイントが得られる。


 ポイ活プランでのポイント獲得上限は月4000ポイント。仮にd払いで1カ月に4万円の買い物をすると最大11%還元(通常1%+キャンペーン10%)となり、4400ポイントが獲得できる。dポイントを携帯料金の支払いに充当する場合、消費税算出前の金額に対してポイントが充当されるため、キャンペーン10%分のポイント還元で4400円を充当できる。そうなるとahamo ポイ活の月額料金が実質2750円(7150円−4400ポイント)になる。


●eximo ポイ活はデータ無制限が実質2728円


 一方、eximo ポイ活プランは月間に利用できるデータ量が無制限で月額1万615円。本来の「eximo」プランは1GBまで4565円、1GB〜3GBが5665円、3GB〜無制限が7315円の3段階制の料金プランで、ギガをあまり使わない人は安めに利用できる。だがeximo ポイ活ではデータ無制限のみの料金設定になる。


 ただ、「みんなドコモ割(3回線以上で▲1100円)」や「ドコモ光セット割(▲1100円)」「dカードお支払割(▲187円)」などの割引は、通常のeximoプランと同様に適用される。


 ポイ活プランの特典としては、通常1%のポイント還元率がdカードは3%、dカード GOLDの場合は5%にアップする。dカードに付随する「iD」や、支払い設定をdカードに設定したd払いも特典の対象。しかも現在はキャンペーン期間中(終了時期未定)で、一律10%のポイントが得られる。


 ポイ活プランのポイント獲得上限は月5000ポイント。仮に1カ月5万円の買い物をすると最大11%還元(通常1%+キャンペーン10%)となり、5500ポイントが獲得できる。キャンペーン10%分のポイント充当に消費税を加算すると、月額料金が実質2728円(1万615円−割引2387円−5500ポイント)になり、ahamo ポイ活の実質料金よりも安く利用できることになる。


 この他、eximo ポイ活にはマネックス証券のクレカ積立で、1%還元という特典も用意されている。こちらのポイント獲得上限は月1000ポイントになる。


●ドコモのポイ活プランには「dカード GOLD」が必須


 ahamo ポイ活とeximo ポイ活の両プランの内容をおさらいすると、そもそもデータ量が多い人向けのプランであることが分かる。そしてキャンペーン終了後はdカード GOLDを持っている人の方が、5%という高いポイント還元率を得ることができる。


 ただ、dカードが年会費永年無料なのに対して、dカード GOLDはゴールドカード特典がいろいろと付いているものの、年会費1万1000円が必要になることは頭に入れておきたい。


●得するためにはポイント獲得を意識した買い物が必要


 次に、獲得できるポイントについて考えてみよう。当たり前のことだが、ポイ活プランで得するためには、買い物などをしてお金を使うことが必至だ。


 ahamo ポイ活で月額2200円のポイ活オプションの元を取り、還元上限の4000ポイントを獲得するためには、キャンペーン中の10%還元なら毎月2万2000円〜4万円分の買い物が必要。キャンペーン終了後になると、3%還元なら毎月7万3400円〜13万3400円分、5%還元で毎月4万4000円〜8万円分の買い物が必要になる。


 一方、eximo ポイ活で従来プランとの差額3300円(1万615円−7315円)の元を取り、還元上限の5000ポイントを獲得するには、キャンペーン中の10%還元なら毎月3万3000円〜5万円分の買い物が必要。キャンペーン終了後は3%還元で毎月11万円〜16万6700円分、5%還元なら毎月6万6000円〜10万円分の買い物が必要になる。


●使い勝手がいいクレジットカードの方が有利


 両プラン共、上限までポイントを獲得するためには、それなりの支払いをしなければいけない。支払いがしやすいという点では、eximo ポイ活のdカードやdカード GOLDの方が有利になるだろう。最近では家賃をクレカで支払えるところも増えてきた。家賃や水道光熱費、通信料、保険料など、毎月必ず支払う固定費をdカードやdカード GOLDでの決済に切り替えることで、毎月、コンスタントにポイントが得られるようになる。


 とはいえ、スマホ料金が随分安くなった今、1万円を超えるプラン料金には正直、ためらってしてしまう。しかもポイントをより多く獲得して元を取るためには、支払いを多くしなければいけないところにも本末転倒さを感じてしまう。


 それにポイント獲得上限まで支払いをしたら、それ以上の支払いは通常のポイント還元率になるので、別の支払い方法の方がお得になるかもしれないなど、日々のポイント管理が必須になってくる。そういったことを面倒に感じない人でないと続かない。また、キャンペーンが終了したときに、プラン変更などを検討することも求められる。


 ということでまとめると、ドコモのポイ活プランがおすすめの人は次のような人だ。


●ドコモのポイ活プランがおすすめの人


1. データ量をたくさん利用する


2. dカード GOLDを持っている


3. 毎月コンスタントに4〜5万円分買い物する(キャンペーン期間中)


4. ポイント管理が面倒でなく楽しくできる


5. キャンペーン終了後、プラン変更などを検討できる


●ahamo ポイ活とeximo ポイ活のどちらを選ぶべき?


 ahamo ポイ活とeximo ポイ活の違いは大きく2つあり、1つ目が1カ月に利用できるデータ量だ。月間110GBで十分ならahamo ポイ活でいいし、足りない人はeximo ポイ活を選ぶ必要がある。そして2つ目は支払い方法で、ahamo ポイ活はd払い、eximo ポイ活はdカードまたはdカード GOLDでの支払いになる。日々買い物する店舗などで多く利用できるのがd払いなのか、dカードなのかで選択肢が変わってくる。


 この他、eximo ポイ活は家族割が適用することからファミリー向け、ahamo ポイ活はオンライン専用プランなので若者・単身者向けともいえる。両プランの違いを次の表にまとめたので、こちらも参考にしてほしい。


●まとめ:ポイ活プランの難易度は高い? 管理スキルが問われる


 筆者はdカード GOLDは持っているものの、データ量を毎月5GBくらいしか使わないので、ポイ活プランに変更する意味がない。だがもし変更するとしたら、通信を全てスマホプラン内でまかない、自宅のWi-Fiを解約してその分のお金を節約することも考えるだろう。ただ家族がいると、この方法はあまりおすすめできない。


 あと、eximo ポイ活の場合は固定費をdカード GOLDで決済するようにする。そしてキャンペーン期間が終了したら、別の固定費の支払いをプラスして、ポイントが上限まで獲得できるよう検討する。


 今回、キャンペーン期間中とそれが終了した後の2回、支払いの仕組みを変更しなければいけないのが実に面倒だ。長くキャンペーンが続いた場合、支払いの仕組みの変更自体を忘れてしまい、逆に損をしてしまうことにもなりかねない。


 ポイ活プランで得するためには、ちゃんとポイントを管理して、得できる道筋をマメに設定する必要がある。そういう意味では、今回のポイ活プランの難易度はかなり高めだ。ポイント管理を面倒だと感じる人は、あまり踏み込まない方がいい領域なのかもしれない。



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