あらゆるコンテンツは、ニワカというか新規ファンいなければ早晩衰退してしまう。老害が居座っているばかりのジャンルは、新規参入するニワカを排斥する傾向が高い。そうすると「もういいです」とそっぽを向かれてしまい、やがて廃れてしまう。
ガンプラとかがそういう傾向強いよね。老害になっちゃった模型オタクが「スジボリしてないなんて」とか「隙間が見えてるのに完成とかあり得ない」とか「全塗装はマストだろ」とか言ってるのをニワカが見聞きしたら一発で嫌になる。
別にこいつらがガンプラを立ち上げて盛り上げたわけでもない、ただの手を動かす消費者に過ぎないのに、なんかやたら重鎮ぶって素人の作例を貶すような傾向がある。常識がある古いオタクも多いけど、常識がなくて模型ぐらいしか趣味がないジジイもいるのだ。
これは落ち目の娯楽に共通してみられる傾向で、たとえば遊技者が本当にどんどん少なくなっているパチスロなんかにも当てはまる。普通の客をニワカ扱いして、「台の知識がない奴は打つな」だの、「養分」だの、公然とバカにする奴は結構いる。中でも一番の害悪は、「目押し」の出来ない新規ユーザーをバカにする奴だ。(文:松本ミゾレ)
目押しができないと損だけど……最初はできない
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現代のパチスロは、20年前のそれと比較しても素人が適当に打ってもそこまで機械割に変動はない。昔はビタ押しと言って、リールを目視してしっかりと任意のコマを止めることができるかどうかで、この機械割も変わることが多かった。ビタ押しはできなくても2コマ目押しができる人は今より相当多かった。
僕も20年前――4号機時代にはビタ押し、できたんだよね。っていうかA-600とかの大量獲得機だと、ビタ押しできないと獲得枚数がかなり少なくなっちゃって、1回のビッグで数千円損したのでやらないわけにはいかなかった。
ところが時代は変わって、今はそもそも目押し不要の台もかなり増えてきた。目押しが必要な局面のある台もあるにはあるが、ビタ押し必須の台というのはほとんど絶滅危惧種になっている。後は2コマとか4コマ目押しの台ばっかりだ。
それでも目押しができないと出玉の払い出しが受けられないとか、抽選で優遇を受けられないとかでかなり損をすることは変わらない。でも、それはあくまでも目押しを失敗した当人が受けるペナルティだし、そもそもニワカ時代に目押しってなかなか難しいから、できないことを恥じる必要もない。
周りの誰も、ニワカが目押しを失敗したことで迷惑は被ってないし、そもそも最初は誰しも目押しなんかできなかったはずだ。なので馬鹿にするのはよろしくない。
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「周りに人がいると失敗する…」という目押し中級者の悩み
目押しに関する悩みを抱えるスロッターは今も僅かながら存在している。先日、5ちゃんねるの「ディスクアップ2 part96」という機種掲示板スレッドに「隣いない間はノーミスだったのに来た瞬間ミスりまくりのクソザコメンタルどうにかしたいわ」という書き込みが。
1人で打ってる時、この人はちゃんと目押しができている。しかし周りに人がいると緊張しちゃうのか、ミスが連発してしまうというのだ。
これに対して「なんで隣を気にするのかわからん」という書き込みもあるが、僕はわかる。
僕も4号機時代(おじさんなのですぐ昔の話をしちゃいます。不快だろうけど黙って読んでほしい)には『ガメラHGV』のボーナスゲーム中のチェリーを角で取るため、そうとう練習したもん。
角で取れれば払い出しが13枚か14枚で、角で取れなきゃ8枚だったかな?この技術介入1回ミスするごとにコーヒー2本買えるぐらいの欠損が出たんで、やらないわけにはいかなかった。
結果として簡単にこなせるようになりはしたが、ほどなくしてそんな目押し力は必要ない5号機AT時代が到来したので、全く無駄骨ではあった。あ、でも5号機の『ひぐらしのなく頃に』は目押し必須だったから、一応ガメラで練習してて良かったのかもしれない。あれは完全攻略時は設定1で100%超えてたので。
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とにかく、目押しは練習すれば誰でもできるようになる。そのうち、隣に誰がいても気にならなくなるし、そもそも隣にいる奴も自分と同じパチスロ依存なんだから同じ穴の狢。緊張するような存在ではないのだ。
気にせずマイペースに目押しにチャレンジしてみて、そのうち上達したらいいな〜ぐらいの気持ちで遊ぶのがいいよ。
もっとも、お金がかかってるから余計緊張するのも分かるから、どうしても失敗したくないならめちゃくちゃ過疎ってる店で打とう!大丈夫、ディスクアップなら1でも勝てる……はず。