ファーストリテイリンググループのブランド「ヘルムート ラング(HELMUT LANG)」は、クリエイティブディレクターのピーター・ドゥ(Peter do)が11月末付けで同職を退職すると発表した。2025年プレフォールが、同氏が手掛ける最後のコレクションとなる。
ピーター・ドゥは、2014年にニューヨーク州立ファッション工科大学(FIT)を卒業。卒業時にLVMH Graduate Awardを受賞し、「セリーヌ(CELINE)」で経験を積んだのち、2018年に自身の名を冠したウィメンズブランド「ピーター ドゥ(PETER DO)」を立ち上げた。2023年5月にヘルムート ラングのクリエイティブディレクターに就任。ニューヨークのファーストリテイリングのヘルムート・ラング・デザインスタジオに拠点を置き、自身のブランドと並行してヘルムート ラングのメンズとウィメンズの全てのコレクションを監修してきた。同氏は、FASHIONSNAPの過去のインタビューで、憧れていたデザイナー1人にヘルムート・ラング(Helmut Lang)の名前を挙げており、「ヘルムート ラングは、自分のブランドを始める際にもインスピレーションを得ていたりと、愛着のあるブランド」と話している。ブランドの1990年代のスーツといったアーカイヴやテーラリング、デニムといったブランドの象徴的なアイコンに注力しながら、機能性を取り入れたデザインを追求してきた。
ヘルムート ラングを擁するリンク・セオリー・ジャパンの柳井一海代表取締役会長兼社長兼CEOは「ピーターの並外れた創造的リーダーシップとヴィジョンに深く感謝し、今後のさらなる成功を祈念します」とコメント。同社は「2023年にヘルムート ラングに加わったピーターは、ブランドに新鮮な視点をもたらし、新世代のためにブランドを活性化させました。ミニマリズムのルーツを尊重しながら、ブランドの評判を高めることに貢献しました」と声明を発表した。
ピーターは「私のヴィジョンを支えてくれたヘルムート ラングのチームに感謝を伝えたいです。ヘルムート ラングの伝統を引き継ぐという仕事を任されたことは、信じられない素晴らしい旅のようでした。そして、一生に一度の機会と忘れることのない経験を与えてくれた一海さんには特別な感謝を捧げます」と述べている。
◾️ヘルムート ラング:公式インスタグラム
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