<大同生命SVリーグ:東京GB3−1VC長野>◇第6節◇第1日◇16日◇東京・アリーナ立川立飛◇観衆2634人
男子の東京GBがVC長野を3−1で下し5位に浮上した。
セットカウント2−1で迎えた第4セット(S)、アタッカーの後藤陸翔(23)が要所で連続ブロックやサービスエースを決めて勝利を引き寄せた。ホームゲーム5戦目にして今季初勝利。多彩な攻撃陣を操った正セッターの今橋祐希(23)は「うまく試合を運べて、4セットもしっかり立て直せたことがよかった」と胸を張った。
昨季はパリ五輪日本代表の大ベテラン深津旭弘(37)の2枚替えでの出場がメインだったが、正式加入して2季目を迎えた今季は、ここまで11戦中9試合でスタメン出場。正セッターのポジションを勝ち取り、出場機会を大きく増やしている。
フィンランド出身のカスパー・ヴオリネン監督からは「緊張せずにいつも通りの実力を出してくれたら」と背中を押されているといい、成長を感じるのはそのメンタル面だ。「昨シーズンは『ちゃんとやらなきゃ』と思っていたけど、このシーズンは『深津さんに勝ちたい』というよりは、深津さんと一緒にチームを回していければと思うようになった」と、手応えを口にする。
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14歳年上の深津はまさに生きる教材。練習で教えてもらったトスのコツはもちろん、「試合に出た時の雰囲気を学ばせてもらっている」。どんな時でも冷静に状況判断できる大先輩の存在が身近にあるからこそ、強くなれる実感がある。
ヴオリネン監督はこの日、「今起こっていることがこのまま起きるわけではない」と前置きした上で、「深津さんが悪くなったわけではないが、今橋の方が少し上をいっているので使っています」とたたえた。今橋は「隙が出る場面もある」と現状に慢心はない。「若いので疲れない」と心強い新司令塔が、これからもチームをけん引する。
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