【フィギュア】“さえルカ”本田、清水組「ギリギリ」もJGPファイナルへ収穫 全日本ジュニア

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2024年11月16日 20:59  日刊スポーツ

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ジュニアペアで演技する清水(左)と本田(撮影・加藤孝規)

<フィギュアスケート:全日本ジュニア選手権>◇16日◇広島・ひろしんビッグウェーブ◇ペア・フリー



愛称「さえルカ」こと清水咲衣(19)本田ルーカス剛史(22)組(木下アカデミー)が、初出場となる12月のジュニアグランプリ(GP)ファイナル(5〜8日、フランス・グルノーブル)へ収穫を得た。


ペアで唯一の出場となり、フリー84・32点、合計132・83点で2連覇。リフトやスピンで最高難度のレベル4を獲得し、前回大会から合計点で23・14点も上乗せした。本田は「1つ1つ集中して要素をこなせた」と手応えを示した。


10月中旬に本田が腰を痛め、11月初旬の西日本選手権は出場を見送った中、今週から本格的な練習を再開。万全の状態ではなかったが、15日のショートプログラム(SP)とこの日のフリーを滑り終えた。額に汗を浮かべた本田は「ギリギリでした1つ要素を耐えていたら演技が終わった感じ」と苦笑い。ただ「想像していたよりもまとまった演技ができていた。その分、体力のことを考えずにもっと集中できたのかな」とわずかな余力も感じた。


2人は昨年4月にペアを結成した。本田は昨季まで、清水は今もシングルと両立しており、2人並んでのジャンプや息の合ったユニゾンが魅力。今季のGPシリーズで2戦に出場中の「ゆなすみ」こと長岡柚奈、森口澄士組とは同門で、普段から競い合っている。本田は「毎日一緒に練習する相手がいるのは大きい。自分たちだけだったら続かなかった」と実感を込める。


切磋琢磨(せっさたくま)で力を高め、初参戦した今季のジュニアGPシリーズは全体6位と躍進。清水は「本番で技を入れても演技をまとめられるようになってきた」と成長を口にする。


約3週間後には初のファイナルに臨む。清水は「自分たちの演技を出したい」と誓った。結成2季目の新星ペアが、世界舞台へと挑む。【藤塚大輔】

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