<北信越高校新人ラグビー大会新潟県予選:開志国際24−10北越>◇16日◇Aグループ決勝◇新発田中央公園
開志国際が北越を24−10で下して5連覇を達成し、来年2月の北信越高校新人大会への出場一番乗りを決めた。前半に3トライ。風下に立った後半は押し込まれ無得点が続いたが、終了間際にHB関泰河(2年)が公式戦初トライを奪い、試合を締めた。
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身長162センチの小柄な司令塔が、華麗に、ダイナミックに舞った。タグラグビー出身の関は19−10の後半29分、左のタッチライン際をすり抜け、敵陣のインゴールにボールをタッチした。「相手の時間帯に得点できて良かった」。語り口調はゆっくり、冷静だったが、「公式戦初トライに(内心は)相当、喜んでいます」と笑顔だった。
強風の影響をもろに受け前後半で違う展開となったが、攻撃と守備のつなぎ役となるHBとして堂々とゲームをコントロールした。風上の前半は敵陣で攻撃を展開。北越の堅守攻略は簡単ではなかったが、残り10分からの3連続トライで主導権を握った。「前半で3点差ぐらいつけると精神的にも楽になる。序盤に得点できなくて自滅することがあるので、そこは落ち着かせることを意識した」。
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後半は逆に自陣でのプレー時間が増え、陣地回復のためのキックも逆風に押し戻された。その中でも「ペナルティー(反則)が混んじゃうと、どんどん蹴られて自陣に来ちゃうので、できるだけペナルティーを減らし、アタックを継続してちょっとずつ前に出ることを意識した」。反撃態勢を強めた北越に2トライを許しても冷静にゲームを進め、最終盤は自ら切り込んで得点を挙げた。
福島・二本松市から開志国際に入学。全国、海外からの留学生とともに高みを目指し、日々の練習に取り組む。「この優勝を生かし、(トップチームでも)ポジション争いに食い込みたい」。先輩たちと出場を決めている12月27日開幕の「花園」と、北信越新人大会に向け、弾みのつく活躍になった。【小林忠】
○…TB冨田健人が敵陣に押し込んだ前半21分に先制のトライを決め、チームを勢いづけた。「北越さんの守備が固かった。(先制点は)焦りはなかったが『ようやく』といった感じだった」。1年生ながらトップチームの公式戦に絡むスーパールーキーは12月末に開幕する花園、2月の北信越新人大会に向け「自分の力を試したい。相手は自分より上級生で怖さもあるが、そこを突き抜けたい」と意気込んだ。
▼高橋昌徳監督(45)「前半は8、9割、敵陣でラグビーができた。後半は一転、風下になって継続できないところもあった。まだまだ課題はあるし、後半ももっと得点したかったが、よく戦った。勝って反省できることを前向きに捉えたい」
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