AMDの新CPU「Ryzen 7 9800X3D」の登場で盛り上がる中、Intelの現行最上位CPU「Core Ultra 9 285K」の再入荷も進んだ先週末。ギガバイトからは新たなコンセプトのウルトラハイエンドマザーボードが登場している。
●「AI学習に関しては、まだ様子見の人が多い印象ですね」
AMD X870Eチップセットを搭載する「X870E AORUS XTREME AI TOP」と、Intel Z890チップセット搭載の「Z890 AI TOP」で、価格は17万8000円前後と12万円前後となる。
どちらもAI学習用途に最適な仕様をうたうE-ATXサイズのマザーボードで、10GbE対応LANポートを2基、PCI Express 5.0 x4対応のM.2スロットを4基備えている。その上でX870E AORUS XTREME AI TOPは18+2+2フェーズを採用するなど電源回りを強化しており、Z890 AI TOPはThunderbolt 5兼用のUSB 3.2 Gen 2 Type-Cポートを2基背面に並べるなど、それぞれに特徴を備えている。
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どちらも高価ながら、週末中に売り切れとなるショップが見られた。AI学習需要についてTSUKUMO eX.は「AI学習に関しては、まだ様子見の人が多い印象ですね。Windowsの機能などがどんどんAIに準拠したものになっていけば、この機能を視野に自作をという人も増えるかなと。今はゲーミング用途や従来のクリエイター向けのコンセプトで買っていく人が多いのかなと思います」と話していた。
●定格850Wのファンレス電源「X Silent Edge Platinum 850」登場
ATX電源ユニットでは、クーラーマスターからファンレス仕様のATX 3.1対応モデル「X Silent Edge Platinum 850」が登場している。80PLUS PLATINUM認証を受けたフルモジュラータイプで、独自の高機能電導複合ヒートパイプを採用したことによりファンレス化を実現したという。価格は7万7000円前後だ。
入荷したオリオスペックは「これだけ大容量のファンレス電源は初めてですね。無音のハイスペックマシンを組んだり、粉じんが舞いそうな場所で使うマシンを組んだり、さまざまな用途で使えそうです。ポテンシャルを感じさせる製品ですよね」と評価していた。
定格850WのATX 3.1電源といえば、Antecからもフルモジュラー式の「GSK850 ATX3.1 White」が登場している。価格は2万円強だ。電源ケーブル以外は、内部のケーブル類を含めて白で統一されている。
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TSUKUMO eX.は「奥行きも140mmに抑えているので、いろいろなケースに組み込めそうです。これくらいの容量でオール白が狙える良い選択肢になると思います」と話していた。
●M.2スロットに5基のSATAドライブを増やせるアダプターが店頭に並ぶ
アダプター関連では、玄人志向からPCIe接続のM.2スロットに挿せるSATAポート増設カード「SATA3-I5-M.2」が登場している。価格は5300円前後だ。
PCI Express 3.0 x2接続のM.2スロットに挿すことで、5基のSATAを3.0ポート増設できる仕様だ。基板はType 2282に準拠しており、マザーボード標準のネジなどを使って固定可能な他、接続したSSDやHDDをブートドライブにすることもできる。
入荷したパソコンSHOPアークは「最近のマザーボードはSATAポートが少なめになっていることが多いので、少し足したいときに良い選択肢になりそうです。拡張カード側だとグラフィックスカードとのバッティングが起きやすいですからね」と評価していた。
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●140mm径のNoctua「NF-A14」シリーズ後継ファンが売り出される
汎用(はんよう)ファンでは、Noctuaの140mm径フラッグシップシリーズ「NF-A14」の後継モデルが複数登場している。
シングルでは1500rpmの「NF-A14x25 G2 PWM」と、800rpmの「NF-A14x25 G2 LS-PWM」の2モデルで、価格は共に5500円前後となる。2個セットはNF-A14x25 G2 PWMの回転数をわずかにずらす(約±25rpm)ことで共振ノイズを回避する「NF-A14x25 G2 PWM Sx2-PP」で、価格は1万500円前後だ。
入荷したオリオスペックは「スクエアでNoctuaカラーのシリーズですね。高く評価されたシリーズですし、欲しい人は多いと思います」という。実際、週明けには3モデルとも初回入荷分が完売となっていた。
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